朝から忙しい
着物を着て髪を結い、身なりを整える
「薫、準備できた?」
「うーん、できたよ」
夕貴が私を見て微笑む
「参りましょうか、姫」
「・・・はいっ、、、、」
夕貴のこーいう所、大好き、、、
本当に大切にしてくれる
どっかのくそガキとは違う
車に乗って結婚式場へ
人、いっぱいだなぁ
「薫、手離さないでね」
「あ、、、うん、、、」
夕貴、好きだぁ、、、大好きだぁ、、、
彩希を見つけた
ウェディングドレスを着て華やかだなぁ
「やー、薫」
「おめでとう、彩希」
「へへ、ありがとー」
幸せいっぱいだなぁ
「先輩?」
ギクッとして振り替える
なんで・・・こいつがいるんだろ、、、
「先輩、綺麗ですね」
「・・・なんで来てるの」
「彩希先輩にぜひ来てって言われたんで」
こいつ、彩希とも仲いいんだな
・・・・なんでイラッとしてんだ
こんなやつどうでもいいのに、なんで嫉妬してるんだ、私
「薫、後輩くん?」
「あ、うん・・・」
夕貴と御山君がお辞儀した
「薫の夫の浅野夕貴です」
「あ、御山です、よろしくおねがいします」
「へー、かわいい後輩くんだね」
夕貴、笑わないで
私、彼と浮気してるのよ
式が始まった
教会の雰囲気はやはり神秘的
愛の誓いを交わして
キスをした
夕貴との結婚式を思い出すなぁ
「なんか昔を思い出すね」
「へへ、私も思ってた」
やっぱりこの人とは兄妹みたいなもんなんだなぁ
式は無事終わった
披露宴は盛大にはせず仲のいい人たちとお酒を飲み交わすだけにするらしい
この不景気だからな・・・仕方ないよね
「薫、行く?」
「あー、うん少しだけね」
「そっか、じゃあ俺も行こっと」
会場は近くのホテルか
あそこのホテルはたしか夕貴にプロポーズされた場所だ
あー、懐かしいなぁ、、
って言っても数年前なんだけどねぇ
ホテルまで送迎バスに乗っていく
御山君は後ろのほうの席にいる
早く帰れ、ガキめ
ホテルについた
お酒飲むなら帰りは代行運転頼まないとなぁ
「薫、車は代行頼んどいたよ」
「あ、うん、、ありがと」
ほんっとに、以心伝心してしまう
夕方から簡単な挨拶で立食パーティが始まる
「おいそうだね、、」
「薫の作るご飯のほうが美味しそうだよ」
「あー、もう、、褒めてもなにもあげないから」
と、言いつつほっぺたにキスしてあげた
夕貴、かっこいいし優しいし素敵、、、
御山君は女の子に囲まれながらこっちを見ている
軽く舌をベッって出した
どっかい行け、、
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