御山君を受け入れてから数日
特に変わった事はない
職場では彼とは相変わらず冷めた会話しかしないし
「薫、来週結婚式来てよねー?」
「ういうい、行きますよ」
「へへ、楽しみー」
彩希の結婚式、私も楽しみだな
彼女は色々と苦難を乗り越えて結婚を決めたんだ
幸せになってほしい
「なにっ!受かった!?」
急に村田部長が机を叩いたかと思ったら泣き出した
へ?なに?どうしたんだろ?
「ぶ、部長?どうされました?」
「む、娘が・・・受かった・・教員採用試験に」
「え!!すごい!」
村田部長の娘さん、教師目指してるって言ってたもんなぁ
すごいなぁ・・・子供がいたらこんな喜びもあるんだな
「結愛、結愛・・・おめでとう」
村田部長が電話に向かってそう話かけるのを見て
娘さんは・・・すごく愛されてるんだなぁって思った
みんなで一旦仕事を中断してしまった
みんなで村田部長に拍手をした
お昼休み
いつもはランチに行くけど今日はお弁当だ
すこしは節約してみようかなと思って
「薫先輩、ご一緒していいですか?」
御山君だ
こいつもお弁当か・・・
「嫌よ」
「そんなぁ・・」
「・・・・ジョーダンよ、おいで」
「へへ、、」
こいつの微笑みにキュンときてしまう
お弁当組は二人だけか
他の人たちは外で昼飯を食べに行ってしまったか
彩希はいつも弁当だけど今日はパスタが食べたいって行っちゃったし
二人きり
ドキドキして味が分からなくなる
「・・・、、」
「うーん、ハンバーグ弁当って高いですよねぇ、ワンコインで買えますけど・・・ま、ボリュームあるしいいかな」
「・・・、、、」
「あー、先輩の弁当手作りなんですか?すげぇ、うまそう!、、」
「・・・小学生かっ!、、、」
「へ!?、、、」
なに・・・期待してんだ、私、、、
「先輩?二人きりだから何か期待しちゃったんですか?」
御山君が耳元でささやく
「違う、ころすよ?、、」
「先輩にならいいですよ?」
「・・・、、」
御山君の足を蹴りまくった
彼はへらへら笑っている
やっぱりムカつく!こいつ、、、、
「今夜は遅くなるって旦那さんに言っておいてくださいね?」
「は?、、」
「は?じゃないでしょ?」
ニコッと笑った
ゾクゾクして、下腹部がキュンキュンして、、、
ひどく興奮してきた
退社後、別々に出て、違うところで待ち合わせた
「薫♪」
こちらに向かって手をふっている
「呼び捨てするな」
「すみません、、」
「行こ?ホテル」
「うんっ、、」
手を繋いで歩き出す、泥沼へ・・
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