保子オバサンとは、大学一年の頃、横浜の実家におじさんと連れだって来て以来だから、7年振りの再会ということになる。
これには理由がある。実は、俺の母親とオバサンは若い頃から何故か相性が悪かったらしい。それに加えてお金の貸し借りで、トラブルになったとことがあるという話を母親から聞いたことがある。
母親から、繰り返しオバサンの悪口を聞かされてもいた。そんなこんなで、親同士だけでなく、俺も従兄弟の崇とも疎遠になってしまっていたのだ。しかし、オバサンは、小さい頃から晋ちゃん晋ちゃんと俺のことを可愛いがってくれた。
だが、久し振りの再会で、オバサンの話題はやはり崇のことに集中した。可愛くて堪らないという感じだ。料理そっちのけで崇の話を続けた。
崇は、宮崎の進学校を卒業したが、希望の大学の工学部に入れず、専門学校に入ったこと。その後、川崎の京浜工業地帯にある大手の設備工事会社に入社できたこと。今回は、本人の希望で東南アジアに赴任することになったこと等。
長い間途絶えていた従兄弟の崇の情報が、オバサンの口から一気に入って来た。
俺も、小さい頃は仲の良かった従兄弟のことだから、ショウコウ酒をチビチビやりながらオバサンの話を退屈することなく興味深く聞いた。
「海外勤務は、赴任手当と海外手当が大きいとよ。給料とは別。それで崇は、選んだみたい。親を楽にさせたかって。」
保子オバサンは、今日旅立ったばかりの孝行息子を思い出したのか、うっとりとした笑顔を浮かべた。
「親孝行ですね。」
俺に持ち上げられて、ご満悦なのだろう。オバサンは、田舎のお母さん風パーマがかかった後ろ髪を両手で頻りにかきあげる仕草をした。同時に、遠慮なく繰り出される宮崎弁は、俺を異次元の生のエロい世界に、引き込もうとしていた。
俺は、オバサンをしっかりチェックしていた。後ろ髪をかきあげる時、に覗く半袖のブラウスの脇の腋毛の青い剃り後。ベージュのブラジャーの紐等。
俺の頭の中で秘かに。しかし、確実に妄想が広がって行った。
胸元は、豊かに膨らんでいる。ブラジャーがベージュということは、パンティもベージュ。そして、あそこはボウボウの南国女の剛毛。その中で妖しく蠢く肉ひだ。更に、漂う万臭。
ズボンの中で、ぺニスがムクムクと鎌首を持ち上げてきたが、タイミングよく相槌を打ったり、質問を投げ掛けたり話を盛り上げてやらなければならない。
息子を遠くに送り出したお母さんは、恋人を失ったように寂しくて誰かに話を聞いて貰いたいものだ。
「崇は、愛する彼女とかいなかったんでしょうか?
「おったらマレーシアとか行くもんね。それに真面目で仕事一筋やけんね。
保子オバサンは、ふうっと一息ついて、今度は、俺に質問してきた。やっと俺が話題になった。
オバサンとのやり取りは、こうだ。徐々に、下ネタに変化する。以前、宮崎の女性は、性に対しておおらかにして大胆!と聞いたことがあった。
「晋ちゃん貴方は、どげんね。彼女とかおらんと?」
「いやいませんよ。仕事が恋人ですから。」
「うわあ、もったいなかね。貴方みたいな好青年が。若くて綺麗な女の子ばっかり、選り好みして。」
「そんなことないですよ。 年上の女性とか好きなんですよ。」ジャブで、オバサンに周波を送る。
「年上の女性って、幾つ位ね?」
思わずオバサンが、身を乗り出した。
「そうですね。40代迄はストライクかもです。かなり変態なんですよ。俺。」
わざと、保子オバサンの目をじっと見た。白いブラウスの胸元に両手を置きながら、オバサンの色白の顔が急速に赤らんでくるのがわかった。
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