「ああ・・・いいいい・・・」
耳を凝らすとかすかに女の悩ましい喘ぎ声が聞こえてきます。それは、まさに聞き覚えのある声
でした。私は全身が震え出すのを必死に堪えながら、薄暗い室内の様子を凝視しました。顔の辺りは
光が当たらずよく見えませんが、首筋から下は私の場所からもハッキリと見えました。小柄でほどよく
引き締まったグラマーなカラダ・・・それは忘れるはずのない妻の裸体に違いありませんでした。
目が慣れてくると、下腹部に黒々と繁る陰毛が見えました。どうやら妻は椅子に座った男の上に跨って
座っているようでした。男の顔は妻の顔同様、はっきりと見えませんでしたが、妻の白い肌と対照的で
浅黒く筋肉が隆々とした逞しい肉体が、はっきりと見えました。そして男の股間の辺りから上に伸びた逞
しい肉棒が女の秘部に突き刺さっているのが、薄暗がりの中に何となく見えています。男がゆっくりと
動いているようで、椅子の軋む音に交じって女の短い喘ぎ声が聞こえています。
「ああ・・・もう・・・帰らなきゃいけないのに・・・」
「慌てるな・・・外は大雨だ・・・」
「・・・でも・・・家の人が・・・心配してる・・・さっきの電話・・・きっと主人から・・・」
「・・・雨が止むのを待ってた・・・そう言えばいいだろ・・・終わったら・・・あとで俺が車で
送ってやるから・・・」
「・・・ああ・・・ああああ・・・」
「感じてるくせに・・・もう余計な心配するな・・・今は・・・俺に任せろ・・・」
「ああっ!」
男が腰を突き上げた瞬間、女が上体を仰け反らせ、顎を突き出し、窓からの光が女の顔を照らしました。
もう、この時点で覚悟していたものの、雷に打たれたように、私の身体に衝撃が走り、一瞬息が止まり
ました。天井を見上げた女の顔は、紛れもない私の妻のものだったのです。
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