妻が仕事を始めて10日ほど経った頃、妻に元気がなく、何となく落ち込んで
いる時期がありました。私は、はじめ仕事で疲れているんだろうと思っていま
したが、気になったので尋ねたことがあります。案の定、妻の口から出たのは、
「仕事が慣れなくて疲れてる・・・」という言葉が返ってきました。私は
「そんなに辛いなら、やめてしまえよ」と言いましたが、妻は「もう少し
がんばる」と言いました。その後、しばらく様子を見守りましたが、私の目には、
少しずつ妻が元気を取り戻したようにうつったのでホッとしました。「どうやら、
仕事に慣れてきたようだな・・・」そんなふうに気楽に考えていた矢先、そう
あれからさらに１０日たった頃のことです、私が妻の様子に妙な違和感を感じ
始めたのは・・・。私が感じた違和感、その第一は妻の雰囲気が何となく派手
になってきたことです。これまで、身の回りのことには無頓着な私でしたが、
そんな私でも、髪の毛をうっすらと茶色に染め、以前に比べて若干化粧が厚く
なった妻の姿にはさすがに気づきました。「おい、最近、なんかお前かわった
なあ・・・。」「えっ？変わったって、何が？」「いやあ何がって・・・
髪を染めたり・・・」「ああ、これっ？・・・一応、人前に出る仕事だから
・・・少しはお洒落にしないと・・・そう思って・・・」歯切れの悪い妻の
言葉に、私の心の中には、何か釈然としないものが残りました。そして、
もう一つの違和感・・・それは妻が私とのセックスを求めなくなったことです。
こちらから誘っても、「ゴメン・・・疲れて、その気になれないの・・・」と
言って誘いには乗ってきませんでした。こうして、今でも忘れはしない、私に
とってまさに衝撃的な光景を目にする９月末の土曜日を迎えたのでした。
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