以上が録音の内容で、これを聞く限り、とりあえず妻はがんばったようでした。萩原がこんなに
あっさりと妻を諦めるとは思っていなかったので、最悪、修羅場になることを想定した私は、正直、
拍子抜けしました。しかし、私はこれで妻のことを信じたわけでも、許したわけでもありません
でした。とりあえず、萩原とのことにけじめをつけた妻に対して、私は、さらに冷たくあたることが
多くなりました。さすがに子供たちの前では、以前通りの夫婦を装いましたが、子供がいない時に
妻の顔を見ると、あの妻と萩原の生々しいSEXシーンが蘇ってしまい、嫉妬と怒りの感情が
こみ上げてきてしまうのです。夜の生活も、あの時みた光景がトラウマになってしまい、自然と
遠ざかってしまいました。店主と妻の獣のような交わりは、夫として、いや男としてのプライドを
へし折り、自信を喪失させるに十分すぎる鮮烈な光景だったのです。妻の密壺に突き刺さり、妻を
絶叫させた店主の逞しい肉棒のことがどうしても頭から離れませんでした。それを思い出す度に、
私のムスコは、情けないことに萎えてしまうのでした。そのかわり私は、これまで以上に妻の行動を
束縛するようになりました。それは、妻を信じていないということもあったのですが、おそらく私は
萩原の影を恐れていたのだと思います。「まさか、あの男がこんなに簡単に妻のことを諦めるわけが
ない・・・」そんな思いを私は断ち切れずにいました。とにかく、妻をあの男から少しでも遠ざけ
たかったのです。とは言っても、さすがに購入して間もないマイホームを引っ越しするわけには
いかなかったので、そのかわりに、まず妻の携帯を買い換え、さらに電話番号を変更しました。
そして、昼間は、仕事の合間をぬって定期的に自宅へ電話を入れました。妻には近所のスーパーに
買い物に出かける時間以外は原則として、家にいることを強制したのです。こんなに窮屈な生活を
強いたにもかかわらず、妻は従順に従っていました。私のかける電話に出ない時はありません
でした。妻が店を辞めてから5ヶ月が経ち、私の心配も取り越し苦労に終わると思いかけていた時に、
あの事件が起きたのです・・・。
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