私は、この時、嫉妬から沸き起こる怒りを、ただ妻にぶつけていたにすぎません。正直、
この段階で妻に対する未練はありましたし、離婚を本気で考えているわけではありませんでした。
でも、妻をどんなかたちでも苦しめないことには、その行き場のない気持ちを抑えることが
できなかったのです。
「今、お前、何でもするって言ったな?」
「じゃあ聞くが・・・今すぐ店主との関係は切れるのか?」
「・・・ハイ・・・もう絶対に・・・約束します・・・」
「ハハハ、簡単に言うな・・・どうやって?・・・どうやって切るんだ?」
「仕事を辞めます・・・」
「最初に犯された時、そうしようとして結局、できなかったじゃないか・・・」
「今度は・・・絶対・・・辞めます・・・」
「だから、どうやって辞めるんだ?」
「今日までは、ずっと、あなたにバラす、写真をばらまくって脅されてきました・・・でも、あなたに
知られてしまった今となっては・・・もう脅しにはのりません・・・」
「本当にできるのか?ヤツは、お前が十分、分かっている通りヤクザだぞ。そんな話を切り出したら、
また激昂して何をされるか、わからないぞ・・・そんな相手だろ・・・」
「・・・ハイ・・・私も・・・そう思います・・・でも、あなたに許してもらうためには、やるしかないです・・・」
「力づくで、また襲われたらどうするんだ?」
「その時は・・・ゴメンナサイ・・・その時は・・・私、舌を噛みます・・・」
「すべて一人で、できると思うか?」
「・・・うまくいくかはわかりません・・・でも、もうどうなっても自業自得ですから・・・」
「よし、わかった・・・今日、行ってこい。俺も今日は一日、仕事、休みをもらう・・・一緒に行ってやる・・・」
「えっ?・・・あなたが・・・」
「勘違いするな・・・自分でまいた種は自分で刈ってこい・・・今、俺があいつと向き合ったら、どうなるか
わからないしな・・・俺は店の外に停めた車の中で待っている・・・ただし、あいつには、お前たちの関係が
俺にばれたこと、お前が店に入ってから10分以上経っても、出てこなかったら、俺が警察に連絡すると
話していたと言え。それから、これを鞄にしのばせて録音しろ。」
※元投稿はこちら >>