プレゼントⅡ
Vivienneを紙袋に入れ足早に美幸との待ち合わせ場所へ…
待ち合わせ場所に近付くと人混みの中に美幸の姿が確認出来た
落ち着かない様子で周りをキョロキョロw
気付かれない様にそっと背後から忍びよる…
僕の足元に好きな人の影が近付く、高鳴る鼓動…左手にはプレゼント…
美幸の後ろから、くびれたウェストに人さし指ツンツン攻撃
美幸はピクンと体をのけ反らせ、少女の様なふくれっ面で薫の左肩を叩いた…
お腹空いたね…
オシャレなカフェで少し遅い昼食…
二人はBLTと珈琲を注文…JOHN COLTRANE…の静かなサックスの音がジャズホール風のオシャレな内装を一層引き立てていた
ここでも二人は音楽の話しで盛り上がった…
昼食を済ませ暫く歩くと小さな公園があった、木陰のベンチに二人寄り添い腰掛けた
後ろから左腕をまわし肩を抱くとそれに答える様にそっと頭を左肩に乗せた
時折吹くそよ風が汗をかいた首元を撫でる、美幸のストレートヘアに木漏れ日が当たりキラキラ輝いた
美幸が鼻歌を歌い出し、それに薫が続いた
Eric Clapton/Change The World
携帯の時計を見ると15時を回っていた
そろそろ行こうか?
二人は立ち上がり駐車場に急いだ
市街のスーパーでお菓子、ジュース、ビールを買い込む
二人で店内をウロウロしていると魚屋の声が…
奥さん!安ぅしとくよ~ 旦那さんど~この刺身?
二人は顔を見合わせクスクス笑った…
日が傾く頃高速を降りインター近くのホテルへ車を滑り込ませた
ドアを閉め部屋に入ると二人は抱き合い無言でキス…
心臓の高鳴りと共に押し寄せる切なさの波…
それをかき消す為に抱き合う腕に力が入る…
お互いの唇を貪る様に舌を絡ませベッドの方へ…
二人はキスを解く事無くベッドに倒れ込んだ…
長いキスの後、薫は左腕を美幸の後頭部に忍び込ませ
肩を抱く…静かに美幸の左手を唇に近付け手の甲にそっとキスしながら…薬指のリングを優しく抜き取った…
天井のスピーカーからは
Simply Red/If you dont know me by now…
つづく
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