『18』
数日が経った。
周りは何一つ変わってはいない。
だが、幸子の性奴隷生活はどんどんエスカレートしていった。
昼夜を問わず、淫獣は幸子に迫ったのだ。
ある日の事務所内では、こんな事があった。
幸子はデスクの上にノートパソコンを開き、仕事をしていた。
真剣な眼差しの幸子。
家族との時間、そして仕事に夢中な時が、全てを忘れる事が出来た。
しかし、そんな幸子を放っておく淫獣ではなかった。
「先生、ちょっとこれを確認してもらいたいのですが」
書類を持ち、そう言って幸子に近付く人物、それはもちろん典夫だった。
何か仕掛けてくる、そう警戒していても幸子に逃げる事は許されない。
イスに座っている幸子の横に立ち、典夫は書類を見せた。
密着する典夫は、始めは真面目に話をしていたが、徐々に幸子の肉体に襲い掛かった。
黒いスーツとパンツ、中に白いYシャツとベージュのストッキング、そして黒いハイヒールというこの日の幸子の服装。
典夫は、そのムチムチと張った太腿をまさぐりはじめたのだった。
「ちょっ・・・!」
この場で、いきなり淫攻を仕掛けてくるのは予想外だった。
何故なら、この事務所内には弥生もいるからだ。
いつもの典夫の淫攻パターンは、幸子を連れて二人きりになった所を狙うのが大体の流れだった。
最近、幸子が仕事で外に出る時に連れていくのが弥生ではなく、典夫になったのもその訳だ。
用も無いのに外に連れ出し、人気の無い場所で車中での淫攻行為。
今回もそうくるだろうと、幸子は読んでいた。
だが、まさかの典夫の大胆行動に幸子は驚き、狼狽えた。
「やめてっ」
小声ながらも典夫を睨み付けた幸子は、自身の太腿をまさぐる淫らな手を振りほどこうとした。
しかし、典夫は執拗に幸子の太腿を撫で回すとこう言い放った。
「大丈夫だ。あいつには見えていない」
確かに目の前にはデスクとノートパソコンがあり、弥生には死角になっていた。
とはいえ、幸子に密着した典夫はあまりにも不自然だ。
しっかりと注視すれば、いつ異変に気付いてもおかしくない。
そんな幸子の心配をよそに、典夫の淫攻は更に続いた。
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