『12』
せっかく気持ちを切り替えて奮起した幸子だったが、早朝からの典夫の淫攻はさすがに厳しかった。
性奴隷とは、こういう事なのだろうか。
幸子は、改めてこれからの淫獄生活がどれだけ過酷なものか思い知らされたのだった。
典夫は、そんな幸子の顔をこちらに向けさせると強引に剛棒を咥えさせた。
「さぁ、ちゃんと掃除するんだ。お前のせいでこんなに精液を出す羽目になったんだからな」
散々、幸子の身体を味わった者の言葉とは思えない。
こんな所も奴隷関係ならではなのだろう。
幸子の頬がぷっくりと膨らみ、典夫は腰を前後に動かした。
しっかりと精液が搾り取られたのを確認すると剛棒を引き抜き、ようやく幸子は解放された。
「ガチャッ」
数分後、トイレのドアが開き典夫と身なりを整えた幸子が出てきた。
それと同時に、事務所のドアも開いた。
弥生だった。
「おはようござ・・・えっ?どうしたんですか、二人でトイレに入って」
見られてしまった。
この状況では、二人の関係性がバレてしまう可能性もある。
幸子は何とか誤魔化す理由を考えたが、典夫の淫攻を受けた直後という事もあって頭が回らなかった。
すると、典夫がこのピンチを救った。
「トイレの電球が切れてたんだよ。それで先生にも手伝ってもらってたんだ。ですよね、先生」
「えっ・・・えぇ、そうなの」
「そうだったんですか」
皮肉にも、典夫のおかげで弥生に気付かれずに済んだ。
もちろん、典夫にとっても他人に気付かれてはなにかと厄介なのだから当然なのだが。
「それより岡山君、事務所見学はどうだったんだい?」
「はい、それはもう凄い所でしたよ」
話題を逸らした事で、弥生は全てを忘れた様だ。
こうして、淫獄生活は一日目から波瀾の幕開けで始まる事となった。
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第三章 妻として、母として