『7』
いつの間に来ていたのか、幸子は全く気が付かなかった。
「キャア!!」
「おいおい、そんなに驚く事無いだろ。もう俺達は他人じゃないんだ。お前の考える事なんて全てお見通しなんだよ」
気丈な性格の幸子なら、犯された翌日であっても休む事はしないはず。
となれば、惨たる状態の事務所内を放っておくはずがない。
とはいえ、さすがに犯された直後の昨晩の内に片付けるのは精神的に無理だろう。
そこで典夫が辿り着いた結論は、幸子は早朝に来るはずだと読んだ。
正にその通りだった。
「そんな事より幸子、昨日はどうだった?あの後、旦那にちゃんと伝えたか?私は他の男とセックスして感じちゃいましたって」
典夫は下品な笑いを浮かべて、幸子にそう言った。
からかったその発言に、幸子が反応しないわけが無かった。
しかも幸子自身だけでは無く、夫の由英まで馬鹿にされたのだ。
幸子は、平手を食らわせようと典夫の頬を目掛けて腕を振った。
しかし、典夫はそんな行動も読んでいたのか、幸子の平手は寸前で典夫に掴まれた。
そして典夫は直ぐ様、幸子の目の前にある物を出した。
それは、幸子が思わず目を背けたくなる物。
昨晩の犯された幸子を撮った写真だった。
そういえば、デジタルカメラを構えた典夫に撮られた記憶が微かに幸子にはあった。
幸子を犯したという証拠が、ビデオカメラだけでは不安だったのだろう。
何枚も撮り、早速パソコンでプリントアウトしたのだった。
自身の剛棒を膣内に挿入し、眉間に皺を寄せて喘ぐ幸子。
西尾に剛棒を咥えさせられ、苦痛に顔を歪める幸子。
身体中に二人の精液を浴びせられた幸子。
様々な写真は、幸子が昨晩の地獄の様な出来事を鮮明に思い出すには十分すぎる物だった。
「どうだ、よく撮れてるだろ?このアングルなんか最高じゃないか。・・・そうだ。いっそのこと、お前の旦那にも見せてやろうか?愛する妻の写真なら喜ぶだろ」
つまり幸子が反抗的な態度をとれば、いつでも家庭を崩壊させてやると脅しているのだ。
幸子は典夫の言葉に怒りで唇を震わせていたが、それ以上は抵抗する事が出来なかった。
抵抗する力が抜け、もう逆らわない事を確信した典夫は幸子の手を離した。
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