『26』
八月にしては、この日は涼しい方なのかもしれない。
連日の様に続いた熱帯夜もこの日は落ち着き、過ごしやすい夜になるだろう。
時刻は八時、暗闇の田舎町の道を一台の車が走っている。
もちろん、幸子だ。
就業時間はとっくに終えているが、ようやく自宅への帰路に就いていた。
当然、この時間まで典夫に犯されていたからだ。
まるで人形でも扱うかの様に乱暴に犯され、何度も汚濁液を注がれた。
弥生を早く帰し、事務所内で幸子を犯す事はほぼ毎日となっていた。
「アァ、幸子~!!もっとだ!もっと締め付けるんだ!!」
「・・・幸子~、もう駄目だ!いくぞ!いくぞ!・・・アァァァ!!!」
典夫の下品で淫らな言葉が、いつまでも耳から離れないでいた。
毎日なのだから当然だろう。
そんな幸子を唯一癒してくれる場所、家族が待つ自宅にようやく着いた。
「・・・ただいま」
自分には決して非が無いのに、家族に対する後ろめたさからどうしても声が小さくなってしまう。
それでも、この人物は幸子の声を聞き逃す事
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