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人妻熟女 官能小説

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47
投稿者:昌子
私も色々とあり、しばらく投稿できませんでした。
正直、もう誰も私の投稿など読んでくれていないと
思っていましたが、まだ読んで下さる方がいらっしゃって
すごく嬉しい驚きを感じています。
レスを入れてくれた方、読んでくれている方々に、改めて
お礼を申し上げます。


外はすでに日が落ち、肌寒い風が吹いています。
私は自転車に乗り、帰路につきました。でも半分ほど過ぎた
辺りで、私は自転車を押して歩き始めてしまいました。
実は、未だに私の身体には余韻が残り・・・初冬の寒い風に
当たっても、その余熱が冷めず・・・
そして、サドルに当たる秘部は、その余熱に敏感に反応して
しまい、ヌルッとした潤いを溢れさせ始めていたのです・・・。

しばらく押して歩いていれば、そのうち収まる・・・そう思って
いたのに、彼との余韻は私の身体からなかなか消えて
くれません・・・それどころか、サドルからの刺激で、余計に
火が点いてしまったようです。でも、
ゆっくりしている時間はありませんでした。私は意を決して
自転車に跨がり、帰宅する事を選択しました。

事故を起こさないようにしながらも、少し急ぎ足で自転車を
走らせます。でも・・・私の秘部は先ほど以上に反応し
始めていました・・・。
花弁は開き・・・潤いに満たされた秘部に、サドルから
押しつけられたショーツが食い込み・・・ペダルを漕ぐ度に
秘部の敏感な部分を擦って来ます・・・。

何とか無事に帰宅した頃には、身体は熱く火照り、
ショーツもストッキングも潤いでヌルヌル・・・。
彼との行為に、こんな副産物(副作用?)があるとは
思ってもみませんでした・・・。


11月はあと2日は逢う予定でしたが、1日は夫が発熱を起こし
てしまい、逢うことが出来ず・・・そして最後に1日は
(ギリギリでセーフ・・・かな?)と思っていた、私の生理と
重なってしまい、熱い行為をすることが出来ませんでした・・・。
でも、彼の陰毛の処理と、愛情はしっかり摂取(?)させて
頂きました・・・σ(^◇^;)

12月はお互いに忙しく、前半に1日だけしか逢えませんでした。
前回と同じ・・・いえそれ以上に熱く激しい行為に発展し・・・
服を着ている時間が殆ど無いほど、お互いを求め合い、
食事を取ることもせず、熱い行為に没頭してしまって
いました・・・・。

そして1月・・・オトソ気分も抜けきらない、まだ松の内・・・
彼との行為で、目覚めてしまった私の身体は、すでに
限界に達してしました。
それまでは、忙しさで誤魔化していましたが、もう無理でした。
でも、彼は正月休みの無い職業・・・お仕事なのは分かって
いましたが、メールを出してしまったのです。
「もうダメ・・・逢いたい・・・逢いたいの。」
彼からのReメールは
「私も同じだよ。(1日千秋)と言うが、(1日万秋)の思いだ。
 とてもツライ。でも無理事をしない約束だよね?
 気休めにもならないかもしれないが、たまには自慰をして
 も良いかもしれないね?私に義理立てする必要は
 無よ。」

確かに一時期ハマってしまっていたオナニー・・・でも、
どうしても自慰行為にまでは行きませんでした。
それは(したくない・・・)と言うよりも、自慰をする事で
余計に身体が火照ってしまったら・・・・そう思うと怖くて
出来なかったのです・・・・。

悶々とした日々が続きました。そして1月はお互いの都合が
合わず、逢える予定が1日も無かったのです。
そんなある日、私はパートからの帰り道、ふと今日は彼の休日
なのを思い出しました。今から行ったところで、1時間も
居られません。それに彼が在宅しているのかも分かりま
せん。それでも私は何の躊躇も無く、彼の元へと
自転車のハンドルを向けていました。

予定外、しかも連絡すら入れずに現れた私に、彼は驚き、
「どうしたんだい?今日は仕事の筈だよね?」
その問いには答えず、私は彼に抱き付きました。そして
「直ぐに行きます。でも・・でも・・・あなたの愛情だけでも
 欲しいの・・・お願い・・・。」

彼のスウェットとショーツを脱がせ、ソファーに座らせると、
私は彼の逸物を口に含みました・・・・。
11月から処理をしていない彼のそれは、かなりフサフサと
茂みはじめていましたが、今はそれを気に掛けている時間は
ありません。
イキナリの来訪・・・そして愛撫・・・怒られて追い出されるのも
覚悟していました・・・でも彼はそのまま私を受け入れてくれて
愛撫する私の頭を撫でてくれました・・・。

一気に大きくなり、すでに透明な分泌液を先から溢れさせて
来ています・・・・彼も溜まっていたのか・・・それとも
私の愛撫が激しすぎたのか・・・いつもよりも早く絶頂を
迎え・・私の口内に、暖かくて濃厚な愛情を注ぎ始め・・・
脈動もかなり長く続きました・・・・。

指で根元から搾り、キツク吸い出しながら、彼からの愛情を
口内一杯に満たします・・・。その愛情は彼もまた、長くツライ
時間を送って来たと思えるほど、濃く・・・そして苦い味が
しました・・・。
私は彼の逸物から口を離すと、濃厚な愛情を慈しむように
飲み込みました。彼は
「ありがとう、でも昌子はそれで大丈夫なのかい?」
「う~ん・・・もちろん満足って訳じゃないけど・・・でも
 オナニーよりもこの方が収まるような気がしたの・・・・・
 でも・・・やっぱり迷惑だった・・・?」
「いや、でも驚いたよ。嬉しい驚きだったけどね。」
「うふっ、ねぇ・・・もう一度しても良い?」
「あ・・・いや・・・でも・・・この前の事もあるし・・・」
「直後じゃ、やっぱりツライ?」
「いや・・・今日は大丈夫だと思うけど・・・でもこの前みたいな
 事になるかもしれないし・・・・」
「その時はその時・・・それで良いでしょ?」
「昌子がそれでも良いのなら・・・・・」

私は彼の逸物を、再び含みました・・・・。
彼のモノは、殆ど固さを失わずにそのままの状態でした。
私は自分の腕時計で、残り時間を確認し・・・彼を
愛撫し始めました・・・。

最初の内、彼は辛そうに手を強く握って耐えている様でした。
でも、それも徐々に収まると、
「昌子・・・凄く上手くなったね・・・とても気持ちいいよ・・」
と言ってくれました。
その言葉をきっかけに、私の愛撫は激しさを増していき・・・
彼の逸物も、限界の固さに達していました。
「もう・・良いかい・・・もう・・・・・・・」
その言葉に後に、彼の逸物は脈動を始め・・・・もう一度
私の口内に愛情を注ぎ始めました・・・・。

一度目で、かなりの愛情を出したためか、2度目はその
半分以下・・・くらいでしたが、私は満足でした。
彼を口の中に含んだまま、私は彼からの愛情を飲み込み
ました。そして、彼を綺麗にするため、残り愛 も全て
吸い取り・・・舐め上げてあげました・・・。

その日はそれでタイムオーバー・・・。
私は時計を見て、
「時間がないから、もう行くわね。」
「そうか・・・もう時間か・・・」
彼は少し寂しそうでしたが、それを気にしてたら、私まで
切なくなってしまいます・・・。
玄関まで見送ってくれた彼に、
「それじゃ、あなた。行ってきます。」
そういってドアを飛び出していきました。
そう言って勢いを付けて飛び出さないと、涙がこぼれて
しまいそうだったからです・・・・。

1月中は結局5回、彼の家に訪問し・・・愛情をもらい
ました・・・。SEXは1回も出来なかったけど、
仕方がありません。
パートとは言え、時間ぴったりに上がれるわけも無く、
時には、滞在時間30分 なんて日もありました・・・。
それでも、ひとりで悶々としているよりは、精神的にも
肉体的にも何倍も落ち着きます。

2月に入り、やっと彼との予定が2日だけ決まりました。
でも、それは2月半ばと後半・・・後半は生理期間に当たって
しまうので、たぶんSEXは2月半ばの1回だけになって
しまうでしょう・・・。
それでも、その日を指折り数えながら、彼の休みの日には
足繁く通い、愛情をもらっていました。

そんなある日、パートの女史達の中で、私がチョットした
話題になっていました。
私は特に目立つ言動は避けてきましたし、派手なメイクや
ファッションにも興味がありません。なので、
今まで私が話題の中心になることはありませんでした。
(もしかして・・・彼の事が・・・・) と心配にもなりましたが
実はそうではなかったのです。

5つほど年上の人が私に問いかけて来ました。
「ねぇねぇ、貴女最近エステとか通っているの?」
「エステ・・・ですか?いいえ、一度も行ったことが
 ありませんけど・・・どうしてですか?」
「最近、貴女綺麗になったって噂になってるのよ。」
「そうなんですか?でも、エステなんて行く余裕
 私にはありませんよ。」
「じゃ、何か美容サプリとか飲んでるの?お肌が綺麗になる
 なにか・・・?」
「サプリ・・・ですか~・・・」
こういう場合、(なにも無い)と言うと余計な詮索されるのが
女史の常です。(なにか良い理由を付けないと・・・)と
思案していると、ふと思い出した事がありました。
それは彼の家にあった、ヒアルロン酸コラーゲンの袋。

彼曰く
「私の年齢になると、こういう物で補っていかないと体調を
 維持出来ないんだよね。ユンケルとかビタミン剤とか・・・」
その事を思い出し、苦し紛れで
「美容サプリって程でもないですけど、コラーゲンは定期的に
 取るようにしてます・・・それですかねぇ?」
「そうなの?コラーゲンなのね? それって何て言う商品なの?
 メーカーは?」
「あの・・・私のは一番安い粉末のですけど・・・」
「それって何?どこで買ったの?」
「そういう事でしたら○○さんの方が詳しいですよ。私も
 あの人に薦められたから・・・。」

事実、その人に薦められた事がありましたし、その人は
そう言う事・・・美容とかファッションとかに異様に詳しい
人なのです。
その日以来、話題の中心は私からその人へと移りました。
ちょっと迷惑だったかな?とも思いましたが、その人は
水を得た魚 のように得意げに周りからの質問に答えて
いたので、それはそれ良かったのかな?
そしてパートの中で、チョットしたプチ・コラーゲンブームが
起きてしまいました。

私もウソを言った訳ではありません。
でも、私の場合は「愛情」という形で二次的な摂取・・ですが。

またお話がそれてしまいましたね・・・戻します。

待ち望んだ、彼との予定の日・・・私は彼の家にいました。
寒さも一段と厳しさを増していましたが、彼の家の中は
暖房が少し高めに設定されています。
それは、(私達が寒がりだから)では無く、裸で居ても
大丈夫なように・・・だったからです。

さすがに家事をするときは、下着を着け、その上から
エプロンをしていましたが、それ以外は二人とも全裸・・・。
かなり恥ずかしかったし、違和感もあったのですが、それも
始めの内だけでした・・・。

もう、以前と同じくらい伸びた彼の陰毛を処理するのも
私のお仕事・・・。
浴室で処理中にもかかわらず、彼の逸物は大きく固くなって
きます・・・。
今回は彼が購入してきた除毛剤があり、時間は掛かりましたが
前回よりも綺麗に処理する事が出来ました。
「ちょっと匂いがキツかったけど、やっぱり綺麗になるな~」
と彼は処理された部分を手でなすりながら満足そうです。

リビングに戻り、いつもの紅茶を飲み、ソファーで寄り添い
ながら、彼がレンタルしてきたアダルトDVDを見ました。
私が驚いたのは、その内容よりも出演している女性・・・。
凄く綺麗で、胸も大きく、そしてスタイルも良いのです。
それこそテレビに出ていても不思議では無いほどの
女性が淫らな行為を、惜しげも無く晒していることでした。

「今はこんなに綺麗な子がAVに出てるの?」
「そうみたいだね。その辺の事情は私も明るくはないんだけど
 棚に並んでいるジャケット写真は、皆、綺麗な子ばかり
 だったよ。」
私は少し不安を覚えました。彼がこのDVDを借りてきた・・
と言うことは、彼の好みの女性だったと言えます。
私はこの子のように綺麗じゃ無いし、胸も大きくない・・・。
全然無い訳じゃないけど・・・その子と比べると、私の胸は
なんて貧素なのでしょう・・・・。

その事を彼も気が付いているようで、
「コレを借りてきたのは、新作・お薦め のポップが貼られて
 いたからなんだよ。私の好みだったからじゃないんだ。
 それに、アダルトコーナーで物色するのは始めてだったし
 結構恥ずかしいと言うか・・・勇気がいるんだよね。」
「でも・・・綺麗な子だし、胸も大きいよね?」
「確かにね。でも私はオッパイフェチじゃないから、あまり
 大きさには拘らないんだよ。」
「ホント・・?」
「うん。昌子くらいあれば充分だよ。ちょっと語弊のある表現
 かも知れないけどね。」

確かに、今まで彼は胸のことを何も言いませんでした。
お尻の形は褒めてくれたけど・・・。
「もちろんルックス的な嗜好は自分にもあるよ。その点で
 言っても、昌子には満足してる・・・と言うより、
 未だに(こんな自分が、この女性と付き合っていても
 良いのか?)と思うことがあるくらいだよ。」

彼の屈託のない言葉に、私の些細な不安感はきれいに
消えて行きます・・・。
そして、画面に映る卑猥な映像に、徐々に没頭して
いきました・・・。
私は綺麗に処理をされてた逸物の周りを指先でさすり・・・
すこし固くなり始めた逸物を手の中で弄び始めました。

直ぐに彼の逸物は、私の手の中で大きく固くなり、
先から透明な粘液を溢れさせてきました。
私の手は、彼からの粘液でヌルリッ とし、そのヌメリが
彼の逸物をテカらせていきます・・・。

手の中で熱く、そして固くなっている逸物をヌメらせながら
私の身体も熱く火照り、呼吸も荒くなっていきます。
そして、我慢出来なくなり、私は彼の逸物を口に含みます・・。

いつもの様に・・・いえ、それ以上に熱い愛撫・・・。
そして、彼からの愛情を(今や遅し)と待ち続けています。
でも・・その日の私は、いつも以上に身体の疼きを感じ、
直ぐにでも一体になりたくて仕方がありませんでした・・・。
それも無理もありません。愛情はもらっていても
12月からSEXレスだったのです。
開花してしまった私の身体には、ツライ時間でしたし、
我慢の限界を超えていました・・・。

逸物から口を離すと・・
「ねぇ・・・もう我慢できないの・・・早く一緒になって・・・」
「わかった・・・」
そう答えると、彼は避妊具を取り出しました。でも・・・
「今日は大丈夫だから着けないで欲しいの・・・だめ?」
「いや、それは出来ないよ。」
「中に出さなければ良いから・・・ねぇ・・・お願い・・・」
「・・・・う~ん・・・しかし・・・・・」
「最初だけ・・・最初だけで良いから・・・・・最後は
 私がしてあげるから・・・ね・・?」
彼はかなり困惑していましたが、最後には折れて私の要求を
受け入れてくれました。

12月以来のSEX・・・その時間が私をより一層熱く燃えさせ、
避妊具という隔たりを拒んでしまったのです。

私はソファーに寝かされました。足を開かれ、彼を受け入れる
秘部を露わにされます・・・そして
すでに熱く潤いきった私の秘部に、彼は入って来ました・・・。
それは、彼が私の中に収まりきった時点で、絶頂へ昇り
切ってしまうほど、刺激的なものでした・・・。
秘部の中はすでに痙攣を起こし・・・彼が動いていないのにも
かかわらず、強烈な快感を私の身体に満たしていきます・・。

彼は動き始め、直に感じ合うSEXは今までとは違った
別の快感を前回の時よりも明確に私に送り続けてきます・・。
潤いきった私の秘部からは、それまで以上に潤いが溢れ出し
彼を滑らかに潤滑していきます。
そして一気に、私は絶頂へと登り詰めてしまいました・・・。
一旦、動きを止めた彼に、私は・・・
「すてき・・・・・なんて・・・すてき・・・なの・・・・あなたを・・
 直に感じられるって・・・こんなにも・・・・」

その言葉に彼は何も言いませんでした・・・それでも良い
のです。なぜなら私の中の彼は雄弁に語ってきて
くれていたのですから・・・。
そして彼は再び動き始めました。未だ絶頂の余韻が引かない
私の身体に、強烈な快感が走り始めます。
一度お口に愛情を注いでいないからなのか、彼の動きは
直ぐに激しさをまして行き、荒い息使いの中、彼は
「昌子・・・もう・・良いかい?・・・もう・・・・・・」
と、限界なのを伝えてきました・・・・。

ホントはもう少し・・・・とも思いましたが、これ以上の
ワガママを言う訳にもいきません。
私の中から抜き出ていった彼を、私はお口で受け入れました。
私の潤いと彼からの粘液でヌルヌルになった逸物を
吸い上げ・・・手で刺激し始めます・・・そして
固さを一気に増した彼から愛情が勢い良く口内に
放たれました・・・。
その日の愛情は、いつも以上に熱く感じられ・・・
そして、その愛情を自分の身体に取り込む時、
いつも以上の一体感を、私の身体に刻みつけていくのでした。

しばらくソファーの上で休憩していると、柔らかくなり始めた
彼の逸物から、愛情の残り が溢れてきました。
私はいつもの様に、お口に含み・・・そして(残り愛)を
取り込みはじめました。
でも、この日は私も彼も、それ以上求め合いませんでした。
2ヶ月ぶりだと言うのに・・・です。
けれど、それはお互いの気持ちが冷めた為 では無く、
その日はお互いに、それで充分だったからなのです。
気持ちも身体も、何一つ過不足を感じませんでしたし、
これ以上は必要がなかった・・・・。

私達はシャワーを浴び、その後寝室のベッドの中で抱き合って
眠りました。
それはとても心地よい眠りで、それまでの悶々とした期間が
ウソのように穏やかな睡眠でした・・・。

夢うつつの中で、何かの音が聞えます。
それはとても可愛らしい、優しい音色・・・そしてメロディー
でした。
(なんだろ・・・すごく良い感じがする・・・)
夢の中の私は、暖かな春の日差しの中にいます。
そして周りには、春の花々が咲みだれ、その草原の中を
裸のまま歩いています。見たこともない景色、近くには
小川も流れています。
(ここは何処なんだろう・・・でも凄く心地良い場所・・
 なんで私はここにいるんだろう・・・・・そうだ・・・彼は?
 彼は何処?・・・・)

そこで夢から覚め・・・(不思議な夢・・・)と、ため息をひとつ
付きました・・・でも、やさしい音色はまだ聞えています。
そして私の傍らに彼が居ないことにも気が付きました。
私は上半身を起こし、周りを見渡しました。するとそこには
ベッドの端に座って、小さな楽器を抱えた彼が居ました。

彼は優しく微笑むと、そのまま演奏を続けて、そして静かに
演奏を終えました。
「それ、なぁに?」
私の問いに、彼はその楽器を少し持ち上げながら
「これはウクレレだよ。」
「うくれれ・・・? 以前から持っていたの?」
「いや、持ってなかったよ。職場の女の子が使っていた
 物なんだけど、新しいのを買いたいから買い取って欲しいと
 言われてね。結構良い物らしいんだけど、格安で
 譲ってくれたんだよ。」
「へぇ~・・・ウクレレってそんな可愛い音がするのね。」
「うん、なかなかだろ? 昌子に逢えない時間潰しに
 丁度良いかなって思って購入したんだけど、こんな
 小さい割りには、結構侮れないんだよね。」
「そうなの・・・それで今のは何て言う曲なの?」
「さぁ~・・・」
「え?・・・・」
「これを購入して、教則本とか買って練習していたんだけど
 ある日、このメロディーが浮かんで来てね。それで何となく
 弾いていたら、曲になっちゃったんだよ。」
「そんな感で曲が出来ちゃうの?」
「普通は出来ないよ。私みたいに音楽的素養の無い者はね。
 きっとこの子(ウクレレを指して)が、こんな風に弾いて 
 って私に贈ってくれた曲なんじゃないかな?」

音楽や楽器に無知な私には、全く理解が出来ま
せんでした。でも、彼が奏でるその曲は、とても綺麗で
優しいメロディー。そしてチョッピリ懐かしいような、
儚いような感じでした。
「ねぇ、もう一度弾いてくれる?」
「うん、いいよ。」

彼はもう一度弾いてくれました。コロコロッとした音色、
決して激しくも刺々しくも無い、優しく儚い音です。
その音を聞きながら目を閉じると、そこにはさっき見た
夢の草原が現れます。
小川のせせらぎ・・・春の暖かな風・・・花々の香り・・・
それらが漂って来るように感じられます。

意識は覚醒しているのに、目を閉じただけで夢の世界に
行ける・・・その不思議な感覚と心地よさ。
短い演奏なのに、すごく長く緩やかな時間の流れの
中に居るようでした・・・・・・。

その後、彼は何曲か弾いてくれました。
「まだレパートリーが少ないし、上手くないけど・・・」
と少し照れていました。
実際、エレキベースの時ほど滑らかな演奏じゃないのは
音楽無知な私にも分かりました。(あれ?)と思うような
おかしな音がしたり、何度か演奏が止まってしまうことも
ありましたが、それでも私には楽しくて心地よい一時
でした。

この日は、時間的な余裕もあり、夕食の用意も出来ましたし
一緒に食事をする事も出来て、すごく落ち着いた時間を
二人で過すことが出来ました。
お互いを熱く求め合うのも良いのですが、時にはこうして
ゆったりと時間を過すのも悪くありません。いえ、
むしろこの方が、より自然に感じられる程でした。

彼もその事を感じていたようで、
「今までの私達は、少し焦っていたと言うか・・・切迫感が
 あったような気がするね。時にはこうした時間も必要じゃ
 ないかな?そう思わないかい?」
「うん、私もそう思っていたところなの。勢いが付いちゃって
 ちょっと暴走気味だったかな?って・・・・」
「それを上手にコントロールするのが私の役目だった筈なの
 だけど、自制するには昌子が魅力的過ぎてね・・・
 上手に出来なかったんだよ。」
「またそんな事をいって~(^_^) でも、それって私の責任って
 事なの?」
「まぁ、ある意味そうかな?」
「そう?それじゃ、貴方のお休みの日に来るのはダメって
 事なのね?」
「あっ!・・・いや、それは困る。」
「だって、私の責任なんでしょ?」
「いや、それとは別と言うか・・・何というか・・・」
「ん?」
「だから・・・あの・・・う~ん・・・・・・」
困り果てた彼の顔を見て、
「ウソ!(^_^) ごめんなさい。チョット意地悪を言って
 みただけなの。」
「ふぅ~・・・やれやれ。昌子にはかなわないよ。」


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13/06/24 08:14 (6tU0LvYg)
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