『69』
典夫は勝ち誇った様に口を開いた。
「ハハハッ、やはりな!お前の事だ、何か仕掛けてくると思ってたぜ!でも、俺の方が一枚上手なんだよ!・・・あぁ幸子、近くで見ると益々興奮させる女だなぁ。・・・ほら、分かるだろぉ?もうすぐこれをお前のマンコにぶち込んでやるからなぁ!」
典夫は、幸子の股に自身の剛棒を密着させると、グリグリと擦りつけた。
ズボンの上からとはいえ、異常な固さの感触は伝わっていた。
抵抗を続けてきた為に、幸子の体力はほとんど残されていない。
ましてや、これだけ拘束されてしまってはどうにも出来ない。
顔を近付け、まじまじと眺める典夫から鼻息が放たれた。
その鼻息が顔にかかり、このままでは本当に犯されるという絶望感が幸子に襲いかかってきた。
(こんな男に・・・絶対に駄目よ!あなた・・・私に力をかして!)
幸子はまだ諦めていなかった。
今まで数々の淫獣を撃退してきたのに、こんな男に屈服させられるわけにはいかないのだ。
こんな時だからこそ、家族の顔が浮かび、幸子を勇気付けた。
典夫は、もはや幸子の心情になど興味は無かった。
今、典夫に見えているのは牧元幸子という極上の肉体を纏った生き物が目の前にいるという事だけだ。
その猟奇的な欲望をぶつける事しか考えていなかった。
顔を近付けると、化粧品の香りがツーンと鼻を襲ってくる。
だが、それがまた典夫の興奮を駆り立てた。
これが女なのだと。
この色気や香りが若い女はもちろん、どの女よりも勝っているのだ。
典夫が目を血走らせ、興奮するのも無理はない。
典夫は腰を浮かせると、幸子の股部分に打ち付けた。
それを何度も繰り返している。
何故こんな行為をしているのか、典夫自身も分からなかった。
ただ、オスの本能だけがそうさせるのだろう。
それはまるで、オスの動物が本能のままメスの陰部へ腰を打ち付ける光景にそっくりだった。
この異常な行為に幸子は一瞬狼狽えたが、逆にこれはチャンスだ。
典夫が我を忘れている今しかチャンスはない。
「ウーウー!」と呻く典夫の動きを読むと、幸子はある箇所に狙いを定めた。
それは男にとって最も無防備で、最も打たれ弱い部分だ。
典夫が再び腰を浮かし、打ち付けようとした時だった。
幸子は膝を曲げると、立てた。
そこに、見事に典夫の股間が直撃したのだった。
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