『61』
幸子を手に入れる為には弱みを握るしかないというのも情けない話だが、あの幸子の美貌を味わえるのであればそんな事はどうでもよかった。
盗撮映像さえしっかり撮れていれば・・・。
この盗撮カメラは以前、幸子の車に設置する為にGPSを購入した店で買った物だ。
高値だったが小さい割には画質も良く、盗撮にはうってつけの代物だった。
幸子が昼に事務所を空けたのが好都合だったというのも、この為だ。
盗撮カメラを設置した昼から、幸子は一度だけトイレに入った。
短時間だったので恐らく排尿だろう。
典夫は、急いでパソコンでその映像を確認した。
しばらくすると、パソコン画面に盗撮映像が映し出された。
映像は最初からだった。
下からのアングルで、トイレの中央にある洋式便器が画面に大きく映っている。
典夫は早送りをした。
幸子がトイレに入ったのは、盗撮カメラを設置してから約一時間後だったはず。
その時間が迫ってくると典夫は早送りを止め、パソコン画面に釘付けになった。
すると、
「ガチャッ」
という音と共にトイレのドアが開いた。
(きた!)
声を出しても平気なのだが、何故か典夫自身が覗いているかの様な緊張感だ。
そして、扉の奥から幸子が現れた。
典夫は興奮し、剛棒が疼きだした。
目的は盗撮ではなく、その先にあるのだ。
それは分かっていたが、幸子の陰部が見れるのかと思うと興奮せずにはいられなかった。
一体どんな光景なのだろう、そんな妄想に浸っていると幸子がトイレの中に入ってきた。
ドアを閉めて、鍵をかけると便器の前で身体を反転した。
典夫の興奮は頂点に達した。
しかし、典夫は異変に気付いた。
それは、重大な事だった。
カメラが便器に近すぎた為に、丁度幸子の陰部が見れないではないか。
典夫は愕然とした。
だが、カメラの位置はこれ以上変えようがなかったのだ。
床にある植木鉢は便器の斜め後ろにあり、狭い為にこれ以上引いて撮る事が出来なかった。
その間にも、幸子がベルトを外す
「ガチャガチャ」
という音が画面に響いていた。
幸子の上半身と足だけは見えているが、その間は便器でまるっきり確認する事が出来ない。
「くそっ!しくじった!」
結局、陰部の盗撮は失敗に終わり幸子は出ていってしまった。
※元投稿はこちら >>