『47』
撮影班は二人だけ。
デスクに座り、書類に目を通す幸子を撮影するのはカメラマンの加藤という男だ。
重い機具を担いでいるだけあって体格がいい。
豊田は、正直イメージと違っていた。
あれだけ熱い語り口だっただけにもう少し体育会系の男だと思っていたが、実際はどこからあんな言葉が出てきたのだろうと疑問に思う容姿だった。
もちろん、今日限りの関わりなのだからそれ以上は考えなかった。
そして数時間後、一日中密着した撮影はようやく終わった。
「今日は本当に有難うございました。いい番組になりそうです」
挨拶を済ませ、豊田達は帰った。
そして、それから数日後の放送当日。
放送まで残りわずか、典夫は自室で既に待機していた。
この日も幸子の家へ覗きに行き、まだ戻ってきて間もない時間だ。
どうやら深夜放送という事で、幸子は録画をするらしい。
牧元家では幸子より由英の方が楽しみにしている様だった。
自慢の妻がテレビに出るのだから楽しみなのは当然だろう。
そんな事を思い返している内に、番組が放送された。
いつもは見ないこの番組も、典夫にとって今日の放送は永久保存版だ。
もちろん、ただ仕事風景を撮影しただけなのだから期待するだけ無駄なのだろうが。
しかし放送終了後、典夫の剛棒は奮い立たずにはいられなかった。
撮影当日、幸子の服装はこうだった。
上はグレーのスーツで中に白いYシャツ、下はグレーのパンツで中にベージュのストッキング。
靴は黒いハイヒール、普段と変わらない服装だ。
そんな幸子を撮影するカメラ、序盤は仕事風景を撮るごく普通の映像だった。
ところが、少しずつその映像が変わりだしたのだ。
カメラアングルが下からだったり、幸子の身体だけを撮影している様なものまであった。
それはまるで、アイドルのイメージビデオのようだった。
そして極めつけは、幸子が本棚に資料を取りに行った時だ。
下から二段目、丁度中腰になる体勢で幸子は尻を突き出す体勢になった。
その時の映像が、明らかに幸子の尻に焦点を合わせていたのだ。
画面の中心に幸子の尻を映し、カメラアングルも下がっていく。
グレーのパンツは尻にピタッと張り付き、幸子のキレイに丸みがかったボリューム感のあるムッチリとした尻を存分に堪能する事が出来る。
そこで幸子は立ち上がり、カメラの映像も通常通りに戻った。
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