『86』
遂に典夫の念願、いや、悲願が叶った瞬間だった。
一体、どれだけの月日が経っただろうか。
牧元幸子という女弁護士を初めて見た時の衝撃、自身の剛棒がどうにかなりそうなほど勃起したものだ。
牧元幸子だけを求め、牧元幸子の為だけに生きてきた。
その牧元幸子の陰部に今、自身の剛棒が間違いなく突き刺さっているのだ。
典夫の頭に、これまで幸子に対して行なってきた卑猥な行為、更に幸子を思い浮かべて扱き続けてきた日々の記憶が走馬灯の様に流れた。
感慨にふけるのも仕方が無いだろう。
しかし、これで典夫の悲願が達成されたわけではない。
思いの丈を全て吐き出した時こそ、本当に幸子を手に入れた事になるのだ。
典夫は腰を動かす為に、根元まで突き刺さった剛棒を引き抜こうとした。
だが、それが出来ない事に典夫はようやく気付いた。
幸子の膣内への挿入、そこに意識が強く行きすぎて分からなかったのだ。
(くっ!!すっ、すげぇ!!何だ、このマンコは!?)
膣壁がギュッと締め付け、まるで典夫の剛棒を逃すまいとしているかの様だった。
やはり、この女は完全に淫乱だったという事だ。
どうしようもない程のいやらしい女に堕ちてしまった。
典夫はそう断定し、幸子の表情を見た。
しかし、典夫はその決断に待ったをかける事になった。
幸子の表情は、一向に険しさが消えていないのだ。
もちろんプライドも高く、家族の事も考えているのであれば仕方が無いのかもしれない。
だが、痛いほど乳首は起ち、大量の潮を吹き、更にはこれだけ膣壁を締め付けているのだ。
普通であれば、もう完全に堕ちていると誰もが思うはず。
それなのに幸子はまだ苦痛に顔を歪め、感じている素振りを一切見せていない。
(どうゆう事だ・・・まさか!)
典夫は、ある結論に至った。
幸子自身は堕ちていないのだと。
心は堕ちる事無く自我を保ちながらも、それに反して身体は反応せずにはいられない。
それは、まるで幸子の中に別の人物がいるかの様なものだろう。
幸子自身、自分の身体をコントロール出来ずに持て余しているという事だ。
自尊心が人一倍強く心が堕ちる事は決して無いが、持って生まれた極上の肉体は類い稀な抜群の感度を抑える事が出来ない。
それが、牧元幸子という女なのだ。
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第二章 妻として、母として