理恵は、亮が恐らく孝との話を聞いたのが原因だと悟った。
理恵は、入社直後数ヵ月だけ孝と付き合ったが、あちこちの女にてを出そうとしたので拒否した。
セックスも、一度許した程度だった。
夜、敦がいないタイミングでメールをした。「孝との話を聞いた?けどさぁ、二ヶ月とかそんな感じだからさ」と送った。
「そうだったんだ…あんな人と…ちょっとショックだった」と帰ってきた。
日頃あまり孝をよく思って居なかった亮に取っては深いショックだった。
理恵は電話をした。
亮は少し低い声だった。
「遠い昔話だから…私も後悔しているの」と話すと「そっか…」としか話さない亮にイラつく。
「何よ!亮君だって美紀に告白したりさやってんじゃん!」思わず理恵は口調をあらげた。
「あいつなんかと…」と話すと亮は電話を切った。
「何よムカつく!心配したのに!」と理恵は言った。
翌日から、何となく話しかけづらい二人。
一日二日と日が立つとお互いに話しかけたいが掛けづらい。
きっかけがないままに日が過ぎた。
その頃、美紀と瑞希はすっかり仲良しになり一緒に食事をしていた。
瑞希はすっかり元気になった。
「何か理恵さんと亮さん喧嘩したんですか?」と瑞希は美紀に聞く。
「さあ…何でかな?」とはぐらかす美紀。
「亮君神経質な部分あるからね」と話すと「美紀さんて、亮さんの事をよく知ってますね?」と瑞希が話す。
「同期だからね…どうして?」と瑞希に聞くと「最近、美紀さんて亮さんの話題多いから」と瑞希が話した。
「そうかな…たまたまよ」気づかぬうちに亮の話題ばかり話していた事に気づいていた。
「美紀さんて、亮さんの事を好きなんじゃない?」と瑞希が話すと、美紀は何かど真ん中をつかれたよな気分になった。
「何いってんのよ!もっとかっこいい男なら未だしも」と否定した。
「別いいですけど…いけない人妻にならないでくださいね」と瑞希は笑った。
料理を食べて瑞希と別れた後、家に帰り誰もいない部屋で、一人シャワーを浴びて風呂から上がる。
「独身とかわりないなぁ」と独り言を話し、缶チューハイを二本のみほすと結構酔いが回った。
ベットに寝ても、瑞希に言われた一言が引っ掛かり眠れない。
「からかっただけよ」と言うが瑞希の一言が刺さる。
亮との付き合いを思い出す美紀。
18歳で就職し、亮から好意は受けていながら他の男と付き合った。
二十歳の頃亮からの思いがけない告白を断ったこと、ちやほやされていていろいろ遊んでいた時も、亮は変わらず接してくれた。
そしてあの夜を思い出す。
胸を荒く痛いくらい掴まれたり、亮が入り込んだときの感触、荒い息づかい、
…体に刻まれた感覚…
気がつくと、美紀の乳首は隆起しパンティはぐっしょりと濡れていた。
そっと胸を掴む…亮の感触に近づけるように強く掴む。
「アンッ…」あのときの亮の姿を思い出す美紀。
目をつぶりあの時を思い出しながら、また強く掴む。
「ダメ…」美紀は今までにしたことのない自慰に理性が止めようとしたが、左手は胸を荒く痛いくらいに掴む。
「イャン…」誘い込んだ時の、亮の姿を思い出す。
乳首の尖端を吸われたようにつまむ…「亮君…」美紀のては止まらない。
亮がたどった愛撫を覚えている。
手がパンティの中に…亮のペニスを思い出す。「凄いわ…」人差し指と中指を亮の代わりに侵入させた。
「アアン!」
あの時を思い出しながら侵入を思い出す。
「亮君…気持ちいい」二本の指を出しいれさせる美紀。
動きを早めると、ヌチョッ…ピチャッ…と濡れていやらしい音を立てる。
そして、気持ちよさが高まり「イクッ!」と体を仰け反らせ、頭が真っ白になる美紀。
男に不自由しなかった美紀が初めてした自慰だった。
「亮君…」美紀はそう呟くと眠りに着いた。
その寝顔は何かの答えを自覚した、笑顔だった。
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