理恵が会社を休みがちになる。
二週間前に話した事を亮は気にしていた。
理恵は時折胃がムカムカとして、気持ち悪い。
「ストレスかしら」と思っていた。
腰も痛い。
生理が二週間来ていないが、まさかとしか思っていない。
しかし、最後の生理の後に亮の家で関係し、予定直前の敦との出来事。
「違うと思うけど、行ってみようかな」と翌日、産婦人科に行った。
敦も妊娠ではないかと心配したからだ。
検査を受ける理恵。医師が伝える「おめでとうございます!5週目位かと思われます」と伝えられあっけらかんとした理恵。
予期していない妊娠だった。
「5週目位…」夫としたのは…亮君とは…と頭の中で考えると父親は誰なのかはすぐにわかった。
家に帰り敦がしつこく聞くので理恵は「出来てたみたい」と伝える。
「産むんだろ?」と敦が嬉しそうに話すが理恵は複雑だった。
「でも…年齢もあるし、子供たちおっきくなってるのに恥ずかしがるよ」と話すと「それは俺から話してみる」と張り切る敦。
理恵は黙ってベットに眠ると、「えー嘘?」「本当かよ!」と娘と息子が声をあげている。
しばらくして、敦達が現れた。
「理恵、産めみんな賛成したぞ」と息子と娘も「気にしなくていいよ!出来れば妹」と娘が笑う。
「恥ずかしくない?」と理恵が話すと「恥ずかしくないよ…お母さん周りのお母さんより若いんだからあり得るじゃん」と。
「ありがとう」と理恵は話すと皆が立ち去る。
お腹を触りながら、亮に話すべきか否か考えていた。
会社にはしばらく秘密にすることにしつわりも収まり、働き出す理恵。
上司にだけはなし、しばらく黙って貰う事を了承してもらい、負担がかからないようにしなさいと言われた。
亮にも「わかった…何時までも続けるのもだし。」と理恵はメールした。
そんなことを知らない亮は、アパートで美紀と一緒にいた。
美紀は緊張ぎみにしていた。
「あのね…亮君」と美紀は亮に話しかけるがためらう。
「どうしたの?」と亮は美紀に聞く。
「もしかしたらだけど…」と美紀は妊娠の可能性を示唆した。
驚く亮。
「一週間来ないの…検査薬は陽性で」
びっくりする亮に美紀は「いいの!妊娠してたらおろすから」と言う美紀に亮は怒る。
「せっかくの命大事に育てよう」それは、美紀に対するプロポーズだった。
「いいの?理恵さんに」と気遣う美紀に亮は「もう会わないって話して、理恵さんにも判って貰ったから」と聞くと美紀は涙を流した。
「だから、早く病院いってきなよ、一緒に行こうか?」と気遣う優しい亮に抱きついて泣いた。
しばらくして美紀は病院に行くと妊娠が告げられた。
喜ぶ亮を見て幸せを感じる美紀と亮は、翌日入籍した。
4ヶ月が過ぎる頃、理恵のお腹も少し目立ち始めた。
朝、上司が話す。「亮君もおめでたぬりましたが、理恵さんも実は妊娠していて来年の…」亮は驚きを隠せなかった。
4ヶ月前、理恵と亮はまだ関係をしていて理恵と…
美紀の妊娠と理恵の妊娠。亮は混乱した。
なかなか話すきっかけはなかったが、二人きりになれたタイミングで理恵に話す。
「理恵さん、その子は」と話す亮。
理恵は「亮くんのじゃないよ!旦那がいきなりしてきてそしたら」とお腹を触る理恵。
「そうでしたか…すいません」と亮はは去る。
「本当は貴方の子供よ」と素直に言えない理恵。
美紀の幸せそうな顔を見て言えないのだった。
しばらくして美紀は会社を辞めた。
花を渡され、瑞希は「遊びにいきますね!」と美紀をしたい続けていた。
理恵もほどなく産休に入り、二ヶ月後数週間の差で理恵も、美紀も無事出産した。
亮は会社を辞めて、より収入の高い仕事に就いた。
それから数年…
子供服売り場で美紀が買い物をしていると、肩を叩く人がいた。
理恵であった。
「こんにちわ!」と美紀は話すと「買い物?」と理恵は聞いてきた。
「ちょっと実家に帰る途中で」と少しおっきめなお腹を見た理恵「二人目?」と聞くと美紀は、頷いた。
お互いに3歳の子供をつれ、美紀は男の子、理恵は女の子を連れていた。
「少しお話ししない?」とレストランで食事をした。
昔のわだかまりはなく、逆に久しぶりの再開に喜ぶ二人。
食事をして美紀はふときづく。美紀の子供は亮に似てしまい左利きだった。
しかし、理恵の娘も左でフォークを使っていた。
不安になる美紀。
理恵が、トイレに向かう間に娘のてを見ると、亮と同じ右の人差し指の、爪の横にほくろがある。
「まさか…」トイレから帰ってきた理恵に聞く美紀。
「この子…」察した理恵は隠すことなく告げた。
「多分ね…だけど告げたりはしないよ!美紀ちゃんと亮君は幸せになってよ!この子は亮君には言わないでね」と言われた。
「いいんですか?」と聞く美紀に、「いいの!あのとき亮君に助けて貰わなかったらどうなってたか…私が亮君に、いったんだし」と。
時間になり別れる美紀と理恵。
「亮君性欲強いから浮気に気を付けなさいよ」と理恵に言われ、美紀は「私も充分わかってます」とはなし別れた。
「またお茶する?」と理恵に言われ「いいんですか?」と美紀が聞く。
「いいんじゃない、私たち結局似た者同士みたいだし」と話すと、美紀は頷いた。
終わり
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