暑さも本格的になってきた六月中旬、一軒の建築現場から作業音が聞こえてくる。
ここは首都圏から遠く離れた田舎町。
「なかなか立派じゃない」
そう言って女は建物の中へ入っていく。
普通の一軒家とは違うその建物は下が駐車場になっていて四、五台は停められそうだ。
女は二階へ繋がる階段を上がった。
二階に着くとすぐドアがあり女はドアを開けて中へ入った。
「お疲れさまです」
中で作業している男達に声をかけた。
「あっどうも」
そう言って近付いてきたのはこの現場の責任者だ。
「これよかったら」
女はコーヒーなどが入ったビニール袋を手渡した。
「いや~ありがとうございます。気をつかわせちゃってすいませんねぇ」
男は鼻の下を伸ばしながら話している。
そんな男の態度は気にも留めず女は早速部屋を見始めた。
ほぼ完成間近の建物内を現場責任者の男は説明しながら女に付いていく。
熱心に聞く女を男は鼻息を荒くし眺めていた。
「デスクはどこですか?」
女の言葉に男はハッと我に返った。
「えっ!あぁこっちです」
男に付いていくと部屋の隅にデスクは置いてあった。
「本棚はここでいいですか?」
「そうねぇ。ここがいいわ」
男の問いに女はそう答えた。
本棚を確かめているその女を、やはり男は興奮し眺めていた。
(いい女だ)
そんな心の声が漏れそうな程、男は興奮していた。
こんな女は何度見ても飽きる事はないだろう。
髪は薄茶系、肩まで伸びボリューム感がある。
顔は芸能人でいえば飯島直子似という所で気の強そうな表情が特徴的だろうか。
そして、何といってもそれ以上に目を見張るのが極上の肉体だ。
黒のTシャツ、濃いめのジーンズ、ヒールが高いエナメル素材の黒いサンダル。
普通の着こなしだが豊満な肉付きは隠しようがなかった。
胸の膨らみはTシャツでは無防備な程、盛り上がっている。
下半身も同様、尻から太股にかけての肉付きは見てるだけでムッチリ感が伝わってくる。
身長は百六十前後、どちらかといえばぽっちゃり体系。
普通なら興味が湧かずむさ苦しく感じるはずだが、この女は違っていた。
目の前にある極上の肉体は世の男達の性欲を存分に掻き立てるものだった。
「いやぁ~しかし、信じられないなぁ。こんな綺麗な人が弁護士さんなんてねぇ」
そう言いながら女を見る男の視線は卑猥そのものだった。
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