約束の時間に10分ほど遅れて到着すると、知美もまだ着いていなかった。改札口を出て売店横で待っていると、次に到着した電車で知美が来た。 一瞬知美とは解らなかった。キャップをかぶり、サングラスをして初めてジーンズを穿いているのを見たからだ。
知美『お待たせしました。突然すみません』
俺『どうしたの?大丈夫?』
知美『場所を変えましょう。』
俺『喫茶店かどこかにしよっか?ランチにはまだ早いから開いてないかも?』
知美『ホテルでいいです』
俺『えっ?藤沢は今日休んでるからヤバくねぇ?』
知美『お話しますから行きましょう』と言うとさっさと歩き始めた。
駅からしばらく歩くと都市高速の入口近くのラブホに着いた。
知美はさっと部屋を選択するとエレベーターのボタンを押した。
黙って俺は着いていった。
部屋に入ると知美はベッドに腰掛け『藤沢に川崎さんのことバレちゃった』とマジめな声で言った。
俺は《やっぱり…藤沢は落ち込んで休んだんだ》と思いながら『で、なんでバレたの?』と聞いてみた。
知美『金曜日に川崎さんと別れる代わりに、最後に抱いてもらう事になってたのに…』
俺『会えなかったのか?』
知美『違うよ。会ったよ。金曜日に帰して貰えなくて、昨日の夜…もう今日かな?家に帰されたの。川崎さんからあの人に私の携帯から写メを送られたり電話で聞かれてたから…帰ったらいっぱい殴らちゃった』
俺『DV?大丈夫?川崎に監禁されたの?写メをってエッチの?』
知美はキャップとサングラスを外しながら『こんなになっちゃった』と左の上まぶたが腫れ上がっているのを見せてくれた。切れたのだろう絆創膏が貼ってあった。
続けながら『川崎さんが、別れるなら卒業試験だと言って昼間なのにショットバーに連れて行かれたの』
俺『卒業試験って?』
知美『行くまで解らなかった。何人かわからないくらい犯され。』
俺『レイプ?』
知美『最初は川崎さんに抱かれて、これで終わりだねって言われたの。で最後に卒業試験だからって川崎さんに初めて縛られたの。そしたら、知らない男の人が入って来て、わからないくらい犯されちゃった』
俺『その時の写メ?』
知美『そう…』
俺『電話を聞いたら藤沢なら警察に助けを求めるだろ?』
知美『私から求めてる時の電話だから…』
俺『レイプされて感じてたのか?』
知美『生まれて初めて中出しされて…』
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