ある金曜の昼下りの話です。
産まれて間もない娘を抱き上げながら・・・
私『友達が快気祝いを兼ねて飲み会を開いてくれるらしいから、今夜は遅くなるよ。』
妻『飲み過ぎちゃダメだよ。』
私『終電に間に合わなかったら始発で帰るからさ。』
妻『はいはい、いってらっしゃい。』
私『ママと仲良ししててくだちゃいね。』と、娘をベッドに寝かせて家を出て行きました。
久しぶりに電車に揺られ彼女の待つ駅へ向かいました。
私『お待たせ!』
女『本当に待ちくたびれたよ(笑』
私『友達と飲み会に行くからって言ってきたよ。』
女『同僚の寮に泊まりに行くからって出てきたんだよ。』
私『???』
女『あれ!?言わなかったっ?あたしも既婚者だって。』
私『初耳なんだけど。』
女『あ、ゴメンなさい。嫌いになっちゃったかな?』
私『ん?別に気にしないよ。』
女『少しは気にして欲しいな。』
私『うわっ!?気になってきた!』
女『バカ(笑』
私は気になって仕方がありません。
女『でもね、子供は居ないんだよ。』
私『ラブラブだ?』
女『あたし、子供が出来ない身体らしいんだ。』
私『どうして?』
女『何度か旦那さんと試したのね。でも、授からないのよ。』
私『病院には行ったの?』
女『毎日、出勤してるよ。』
私『じゃなくて、診察はしてもらったの?』
女『あ、一度だけ別の産科で見てはもらったんだけどね。後は忙しくて通えなくてね。』
私『精密検査とかしなくちゃ。』
女『あ、○○さんて今度の日曜が誕生日でしょ?』
私『うん、そうだよ。』
女『プレゼント買いに行こうよ。』
私『嫁にバレたら大変だから遠慮するよ。』
女『今日はプレゼントを買うって決めてきたのになぁ。』
私『何でも良いの?』
女『何でも良いよ。』
私は少し考え込み・・・
私『二人で共有出来る物にしようか?』
女『え!?なになに?何にするの?』
私『お店で二人で選ぼうか?』
女『楽しみ楽しみ!』
私はホテル街の手前で細い路地に入りました。
私『確か、この辺りだったんだよな。』
女『どこどこ?お店なんて見当たらないよ。』
私『あったあった、ココだ!』
女『・・・』
ノリノリだった彼女は店の看板を見ると頬を赤らめ黙り込んでしまいました。
【大人のオモチャ】
私『さっ、中に入るよ!』
女『・・・』
私『嫌かな?』
女『嫌じゃないんだけど。』
私『だけど?』
女『変態じゃない?』
私『普通だよ。』
女『本当に?』
私『誰かに見られない内に入ろうよ。』
女『そうだね。』
マ『いらっしゃい!』
私『久しぶり!』
マ『なんだい?今日は若いベッピンさん連れて?』
私『会社の事務員さんだから。』
マ『会社の事務員さんと来ちゃう店かね~?』
私『ダチには内緒だからな!頼むよ、マスター!』
マ『事務員さんは初めて選ぶのかな?』
女『は、はい!』
マ『そしたら、コレなんか良いかな?』
女『うわっ!?凄い!』
マ『柔らかくて細目の初心者向きだよね!』
女『そうなんですか~?』
マ『こっちは無理だろ?なっ、○○!』
私『無理に決まってんだろよ!』
女『こんな大きいの入る人いるんですか?』
マ『子供が出てくるんだろ?慣れればやめられないみたいだよね。』
女『こっちの初心者向けで!』
私『俺の誕生日プレゼントだったんじゃ?』
女『マスターさんがコレが良いんだってよ!』
マ『ローションはサービスしとくからな!』
女『ありがとう、マスターさん!』
マ『奴の知り合いじゃ無きゃサービスしないんだよ!』
私『誰にでもサービスしてなかったか!?』
女『やった~!○○さんの知り合い!』
マ『まいど!』
私『また寄らせてもらうよ!』
女『バイバイ、マスターさん!』
店を出てホテル街へとスキップする彼女でした。
私はまだ・・・
『既婚者』と、発言だけが気になっていました。
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