普段なら『嫌いにならない』や『愛し続けるよ』など本音を言いたいところだったが『馬鹿か?ゆきが悪いんだろ?一緒に居続けたいのなら、俺の言うことを聞け!』と精一杯のやせ我慢をして突き放してみた。
妻は無言で俯いてしまった。沈黙の時間3分ほど続き、俺が辛く感じてきた…【悔しいし、腹が立つし、どうして良いか解らず自分自身が情けなく思えてきた】
そう思った時に妻が俯いたまま『わかった。聞きたいことは正直に話すから、パパの好きにしていいよ』と言った。
俺は妻の言葉により信憑性を持つために、以前買っていたが、浮気発覚で置いていた赤ワインを取り出してコルクを抜いた。グラスに注ぐいて俺は口に含んで口移しで妻の口の中に注ぎ込んだ。 移し終わって口を離すとゴクリと喉を鳴らせ妻は飲み込んだ。
口の周りに着いたワインを手の甲で拭うと『どうすればいい?』と聞いてきた。
俺『浮気相手が、ゆきの初体験と似ているよな?』
妻『そうかな…?そうかも…』
俺『俺にはセックスの時も上から目線だったけど、ドMだったんだろ』 妻『多分…酔った時はね…』
俺『ゆうさんってオッサンに抱かれて、気持ち良くてハマったのか?』 妻『気持ちいいって言うより、支配されて辱められてるって精神的快感かなぁ』
俺『口の聞き方がタメ口になってるぞ!気をつけろ』と言い、ゆきの顎をつかんで目を睨みつけてやった。
妻『ごめんなさい。気をつけますから…』
俺『精神的って?俺より安心するのか』
妻『ううん…安心じゃないです。不安と絶望を打ち消したい気持ちです』
俺『俺じゃダメなのか?』
妻『パパは安心出来ます。しかし、ゆきを不安にさせてくれなかったから…です。』
俺『だから何故言わなかった?』
妻『…。優しかったから…大切にしてくれてたからです。』
俺『俺を馬鹿にしてるのか?』
妻『違います。裏切るつもりはなかったの。でも…』
俺『お前の痴態のDVDが売られているのを知ってるか?』つい隠すつもりだった事を口にしてしまった!
妻『えっ?本当に?』とは口にするが、意外に驚きは少なかった。
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