一旦DVDを停止し、スエットに着替えて、冷蔵庫から発泡酒を取り出しリビングに戻った。
自分のすぐ近くで浮気されているのを知って、ショックで萎えてしまったからだ。
会社のあのオヤジなら、うちの会社のトラックってわかるだろうなぁ…まぁテリトリーが違うし日本全国に支店があるから特定出来ないはず…と不安をぬぐい去ろうと考えつつ、会社のあのオヤジが俺の女房って知ったら驚くだろうなぁ…と反意な馬鹿な妄想も浮かべてる事に気付いた。
発泡酒を開けて飲みながら、再生を押してみた。
場所は居酒屋だった。テーブル毎に暖簾が吊ってあり隣とは顔を合わさないところだ。
妻の対面に、恐らくゆうさんが座り撮影しているが、妻の隣には知らない男が座ってジョッキを片手に飲んでいた。
モザイクが入っていても妻の不機嫌さがわかった。ジョッキに口を着けては携帯をいじっている。そこでまた解説の画像に切り替わった。
【いつも最初は不機嫌です。しかも何で私の様な美人が、あんたらみたいなキモい男と飲まなきゃなんないの?ってな態度です。それでは現在の第一形態から第二形態に変えてみます】
画面が戻った。
相変わらず無愛想な妻にゆうさんが『いつも無理言ってごめんよ。友達に●●ちゃんの事を話たら、一目見てみたいって言うから仕方なかったんだよ』と下手な口調で言うと妻『一目見てどうなるの?私、今日はワインバーの気分だったのに!帰りたい』と高飛車な態度を取った。
すると横の男が『本当に綺麗な方ですね!モデルの冨永愛の目をもっと美しくして、さらにセクシーにした冨永愛以上の美人です。無理言って来てもらってすみません』 妻『否定はしないわ。よく言われてるから』と相変わらず高飛車。
ゆうさん『何で芸能界に入らず結婚したの?世間の男が、こんな美人を見れるチャンスを失ったよ!』
妻『芸能界って…』と言うと、携帯をテーブルに置き顔を上げた。
男『今日は私がおごります。だから何でも頼んで下さい。生ビールでいいですか?』
ゆうさん『●●ちゃんは生が好きだけど、今は赤ワインだよね?』
妻『あんたホントにバカね!最低』とゆうさんに言いながら横の男に『すぐ帰るから気を遣わないで』
男『いや、美人にはワインが似合いますよ』と店員を呼び赤ワインをボトルで注文した。
ワインをグラスに注ぐと妻の前に差し出した。
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