人気の無い、音楽準備室で、珠巳と松原は、唇を吸いあっていた。やはり、松原も男だった。投げ出された、魅力的な身体の誘惑には勝てなかった。
「稲田先生、いいんですね?・・・」
唇を離して、松原が言った。
「ええ・・・遠慮なさらないで・・・」
珠巳の言葉に、松原は、身体を壁に押し付け、スカートに手をさしこんだ。
「カメラを隠しては、いませんよね?・・・」
「大丈夫だとは、思いますが・・・」
自信は無いものの、時間的に、そこまでは出来まい、と珠巳は思った。納得したのか、覚悟を決め直したか、松原も頷き、感触を楽しむように、珠巳の太股を撫でた。
「ムッチリとして、いい肌触りだ・・・」
そう言いながら、徐々に手を、股関に、ちかづけていつた。
「嫌ですわ、松原先生・・・」
珠巳が言った。膝頭を撫でられ、性感帯を刺激されて、珠巳は吐息を吐いた。
「先生の身体、まるで、楽器を撫でているようです・・・」
松原は、そう言うと、珠巳の耳許に、息を吹きかけた。
「これから、素晴らしい音楽を、奏でられそうですよ・・・」
「・・・」
珠巳は頷いた。芸術家タイプの、繊細な指使いが、下着越しに、珠巳に加えられた。
「ああ・・・」
思わず吐息が漏れた。
「松原先生・・・」
珠巳の声にうながされて、松原は、下着の間から、指を差し入れた。そこはもう、しっとりと、湿り気を帯びていた。さらに奥に進めると、ヌルツとした感触が、指先からつたわつてきた。松原は、指先に力を入れて、中をかき回し、指を出し入れした。
「ああ~っ!」
たまらず、珠巳が喘いだ。
「いい・・・松原先生・・・」
「いい音色だ、でも、まだ、チューニングの途中ですよ・・・」
松原は言った。この男が、落ち着いたら、思いの外上手のが、珠巳は意外だった。
「こうなったら、いい音色で、鳴らしてあげますよ・・・」
松原は、そう言って、微笑んだ。
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