二泊三日の小旅行…
和成の実家がある田舎までは車で3時間、いつもレンタカーを借り帰省していた。
「あなた、このセーターでいいでしょ?」美沙子はスーツケースに衣類とお土産を詰め終わり、帰省に来て帰る洋服を夫の和成に聞いた。
「駄目だよ。さっきのピンク色のセーターにしろよ」
「やだ、あのセーター襟元が開いて胸の谷間が目立ち過ぎるわ」
「そこがいいんだよ。決まりな」和成の実家では、正月は親戚が集まり盛大に宴会が開かれる。都会的な美人の美沙子は、仕方なしに親戚の男性陣を接待するコンパニオン役にされる。和成は、自分の嫁が持て囃されることに内心優越感を持っていた。だからこそ和成は派手な服装を好んで着せたがっていた。
「もう仕方ないわね」美沙子は諦め気味に溜め息を付いた。実家は長男の成雄が家主で、夫の両親と暮らしており当然友哉も居る。(セックスに悶えた自分の姿を知る男性…)一抹の不安感を感じながらも、帰省しない訳にはいかなかった。
美沙子は免許を持っており、夫の和成と交代しながら高速を走り、帰省に混む道路にイライラしながら4時間掛けて田舎の実家に到着した。
ガラッ…
「兄貴ただいまぁ~」
田舎の実家の玄関は鍵が掛かっておらず、和成が声をかけた。二階建ての日本家屋、広い庭には池もあり畑もあるため農機具を収納した納屋もある。
「お帰りなさい」和成の母親が台所から出てきた。それなりの高齢だったが田舎育ちで元気だった。
「お義母さん、久しぶりです」美沙子が挨拶をした所に、義姉が顔を出した。
「また美沙子久しぶり、相変わらず若いわね」と笑った。
「おお和成、帰ってきたか」奥の居間から長男の成雄が出てきた。(義兄さん)美沙子は成雄の顔を見ると、瞬間ドキリとした。
成雄は顔色ひとつ変えず美沙子に笑い掛けた。
「よく来たね美沙子さん。また宴会の手伝いになってしまうがすまないね」成雄は美沙子の胸の谷間をチラッと見て和成と話し出した。
(あっ友哉くん…)
長い廊下の先に友哉の姿を見つけた。軽く会釈をすると、友哉もそれに返し廊下の角に消えた。
(これからの2日間、何事もなければいいけど)美沙子は内心思った。美沙子はまだ自分の女体が、毎日のバイブレータオナニーで信じられない程敏感に濡れる身体になっていることを知らなかった。
そして、女体の奥に眠るMで淫乱な牝の獣が目覚めていることも。
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