友哉との暑い夏が過ぎ、季節は秋になっていた…
田舎に戻った友哉からは時折メールがある位で、受験勉強に励んでいるようだった。
湯上がり、津島美沙子は姿見に全身を映し見た。夫の和成も仕事が忙しく、夫婦の営みも月一回程度だった。88センチGカップの乳房、括れたウェストに大きなお尻、(たぶん私っていいカラダだと思う)熟れた身体…美沙子は自分自身そう思っていた。今夜も帰りの遅い夫を待ち、はしたないの思いながら指は股間に潜らせてしまうのだった。
翌日、洗濯を終えた時電話が鳴った。(誰かしら、こんな早くに)美沙子は受話器を取った。
「もしもし津島ですが」
「ああ美沙子さんかね。成雄だが久しぶりだね」電話の相手は夫和成の兄成雄だった。義兄は和成の2歳上の57歳で、友哉の父親だった。
「ご無沙汰しています」
「この間は友哉が世話になってすまなかったね。何せ受験生で気を遣わせてしまったね」
「いえそんなこと。普段はお家に1人なので友哉くんが居て、心強かったですわ」友哉のことを話すと、美沙子はあの初体験のセックスを思い出しざわざわとした。
「明日仕事の都合で、そっちに出るんじゃが御礼も兼ねて美沙子さん家にお邪魔したいんだが?」
「和成さん、仕事が忙しくて夜遅いですょ」
「いやあ昼間にちょこっと寄らせてもらえればエエよ」
「ああそれなら…」美沙子は答えた。結局明日の午後2時に訪問することを成雄は伝え電話を切った。
(義兄さん御礼だなんて気を遣われて)美沙子は思いながらも、部屋の掃除に取り掛かった。
その夜、夫和成が帰宅してから成雄の訪問を伝えた。「兄貴何の用だって?」
「友哉くんを預かってた御礼って話されてたわ」
「ふ~ん。まあ暇なのかな。ビールでも出してやれば」和成が言った。成雄は田舎で土建業を営んでおり、田舎の社長といった感じの男性だった。気さくな人柄で美沙子も仲良くしていた。
午後2時前…玄関のチャイムが鳴った。オートロックの小さな画面に義兄の成雄の姿があった。薄くなった頭にでっぷりした体型。(やだ義兄さんまた頭が薄くなって、ウフ)美沙子は微笑みながらキーを解除した。
「こんにちは。鍵を開けましたから」美沙子が言うと成雄はキョロキョロしながらドアを通ってきた。
「やあ久しぶりだね美沙子さん。都会の玄関は判りにくくてな」成雄は言いながら、部屋に上がった。
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