「なんだか朝から騒々しいなあ」土曜日の朝遅くもう10時を過ぎてから…和成はパジャマ姿で起きて来た。
「もう10時ですよ。あなたが友哉くん今日来るって言わないんだから」機嫌が悪そうに美沙子が返した。
和成に少し苛立ちながら、美沙子は客間に掃除機を運んだ。
晴れた夏の気温は上がり、掃除機を使う時はエアコンを切り窓を開けることにしている美沙子は、マンションの8階でたまに風が吹き込んではいたが、じっとり汗をばんでいた。
ピンポーン…
(もお、こんなに朝早く誰かしら?)美沙子は思いながらオートロックのドアホンに向かった。
「はい、どちら様ですか」
「あの友哉…です。美沙子オバサンですか」ドアホンから聞こえる声に美沙子は驚いた。(やだもう来ちゃうなんて)
田舎から送った荷物が午前中に到着する予定になってしまったため友哉や朝一で来たのだった。美沙子は荷物の受け取りなど連絡してくればやっておくのにと思いながら、友哉を見ていた。
「K大学狙ってるんだってな」昼食のそうめんを啜りながら和成が聞いた。
「父さんもK大だから僕も行けって」細くて大人しくオタクっぽい感じの友哉が弱々しく答えた。
「合格ラインはどうだ」
「まだ入ってない。だからこっちの有名予備校の夏期講習で勉強しろって」また弱々しく友哉が答えた。
美沙子はなんとなく可哀想になり2人の会話に割って入った。「部屋に案内するわ。のんびりしてられないもんね」言うと、美沙子は友哉を連れて客間に案内した。
「大変ね。K大って難しいんでしょ」友哉が荷物を出すのを手伝いながら美沙子が言った。
「ホントは僕じゃ合格なんて無理なんだよ」美沙子と2人になると緊張が解れ友哉が答えた。「やってみなくちゃ判らないよ、頑張って」美沙子は参考書を取り出し友哉に渡した。
瞬間…胸元に友哉の視線を感じた。(あっ!しまったわ)美沙子の格好は大きなバストの谷間が見えるタンクトップに、むっちりしたナマ足の太腿も露なミニスカート姿だった。掃除を済ませたら着替えようと思いながら、友哉が早くに来てしまいそのままになっていた。友哉の視線に気付くと…さっきから乳房の膨らみや谷間にチラチラ目がいっていたのだ。(今さら着替えるのも変だし、少し我慢しよ)美沙子はそう思って友哉の視線を浴びていた。昨夜のセックスの残り香が美沙子の女体から立ち上っていた。
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