PART-2 どこでもしたがる、ともくん
ともくんが「どこでもしたがる」のは、もう充分に伝わったでしょうけど、まだまだあるので聞いてください。
彼もあたしも、いわゆる露出狂ではありません。でも、ギリギリの状況で欲情してしまう性癖は、実はあたしも同じだったんでしょうね。なにしろ一度も本気で拒まなかったんですから。
桜で有名な公園にお花見に行った時。芝生のなだらかな斜面にレジャーシートを敷いて、二人で寝ころびました。よく晴れてぽかぽかの陽気だったけど、春先ですから、彼のコートを毛布代わりに被って、寄り添います。休みの日だったので、まわりは花見客でいっぱい。シートに座ってる人、寝ころんでいる人。のんびり歩いてる人。大きな望遠レンズのついたカメラで桜の写真を撮ってる人も大勢います。子供を連れた家族連れ。お年寄り。学生のグループ。一人で昼寝しているおじさんもちらほら。もちろんカップルもたくさんいて、仲良く横になって、互いに腕をまわしています。厚いコートで覆われてるのをいいことに、あたしの方からともくんの下半身に手を伸ばし、ジーンズの上からやさしくすりすりします。ともくん、物憂げな表情で「うーん」と溜息をつき、あたしの方を向いて、おでこにチュッとしてくれました。「気持ちいいなぁ。」日向ぼっこが、と言ってるみたいに、つぶやきました。あたし、そこで終わる軽い挨拶のつもりだったんですけど、ともくんたら、うとうと眠っているようなふりをしながら、お返しに、コートの下で、あたしの下腹部に手を伸ばしてきたんです。あたし、顔が熱くなりました。
あたしたちのすぐ横を、トイプードルを連れたカップルが通り過ぎました。目を閉じて聞いてると、全ての音がとても大きく感じます。反対側では学生さんらしき若者数人が楽しそうに雑談。にぎやかな人のざわめき。いい天気。
こんなに明るい昼間に、大勢の人が周りにいる中で、ともくんの指が、こっそりあたしのスカートのホックをはずし、ファスナーを緩め、パンティーのゴムをくぐって、茂みの中に侵入します。
ちょっと、こんな、――うそよね? え、ここで?
あたし何も言えません。ともくんと同じに、眠ってるふりをすることに決めこみました。彼は寝返りをうったていであたしの方に身体を向け、でも片手は、あたしの下着の中、泉をめざします...。
あ、指が――!
思わずぴくん!と動きそうになりました。息を止めます。
――いや! はずかしいぐらい濡れてる――
薄眼を開けると、鼻が触れそうな至近距離で、ともくんも熱っぽい眼差しであたしの目を覗きこんでました。鼻から長~いため息がもれました。
動けないし、声を出せないのはもちろん、息を弾ませるわけにもいきません。彼もそのくらい承知なので、あくまでもゆっくり、やさしく、ソフトに動かします。あたし、息を止めて、からだが硬直して――でも同時に、とろけてしまいそう。
もちろんこんな状況でむすこくんにフィニッシュさせてあげるわけにもいかず、二人ともお互いに長い拷問をし続ける結果となってしまいました。
その日は彼のアパートに行く予定だったのに、当然のように公園から少しでも近かったあたしの部屋の方に走るようにして帰って、玄関に押し倒されて、二人とも狂乱の渦へ。そして30秒後、早くもあたしの太ももに、どぴゅっ♪
彼にしては珍しい超早漏となりました。それにしても二人の下着やジーンズの股間、スカートのお尻の、なんとまあ、見事に濡れてぬるぬるになっていたことでしょう...!
場所自体は普通でも... あたしの部屋でも、ともくんは変化と刺激を求めます。真昼間、床に両膝をついて、出窓に置いた鉢植えを世話するような体勢をとらされます。あたしの背後でカーテンを閉めて、ともくん、あたしのスカートもパンティーも脱がせてしまいました。外からは、窓辺にたたずむ、サマーセーターを着たあたしの上半身がふつうに見えてます。でもカーテンの後ろでは、ともくんが、下半身むき出しになったあたしを後ろから突きまくり、あたし、必死で澄ました顔をつくろうとするんですけど、そんなの無理な相談で、時々窓の外の道を人が歩いて来るたびに、窓枠にしがみつき、息を止め、下を向いてごまかします。ああん、――そしてまた、むっちりとしたお尻に生ぬるい精液が、どぴゅっ♪
自宅にお風呂があるのに、わざわざ家族風呂にも行きましたよ。脱衣所の鍵をかけると、ともくん、もう完全に個室状態かのようにふるまうんですけど、薄いドアのすぐ向こうを、家族連れが歩いてますからね。――もう! それなのに、床で四つん這いにさせられ、バックで激しくするんです。いやぁん、なんでいつもそんな音がするやつでやりたがるの? 恥ずかしいじゃない。でも、しかたありません。布団がないし、そもそも好きなんです、彼、うしろからが。あたしがタオルをくわえて必死で声を殺してうめいてると、またしても背中に、どぴゅっ♪
そして...
そういうこともあるってわかってはいたけど、やっぱりあきれちゃう。さっき出したばかりなのに、もう。
お風呂に浸かってのんびりお話ししたあと、洗いっこしてる最中に興奮してきて、鏡に両手をついた前傾姿勢で立ちバックが始まります。この時はあたしもちょっと反省なんですけど、お風呂場と脱衣所の間のガラスのドアが一枚増えただけで、なんかこれなら大丈夫な気がして、あたし、けっこうふつうの音量で声を出してしまうんです。いきそう、いく――って、よがってしまいました。そしてともくんは例によって、鏡に向かって、どぴゅっ♪
ロビーまで、聞こえちゃってたかな....
秋に、二人して平日に休みがとれた時、遠出がしたくなって、東京へ遊びに行きました。郊外に大きなレジャープールがあるのですが、夏以外でも屋内プールだけは営業してるんです。――もう、なにやら予感がしちゃうでしょ。
彼のたっての要望に応えて、黒のちいさなビキニを着ました。あたしの白い肌がひきたつんですって。むちむちしたおっぱいにもお尻にも、すこーし喰いこんじゃってる...。
季節外れの平日のプールって、誰もいないんですね! 田舎モノのあたしたちが呆然とするぐらい巨大な施設なのに、お客は家族連れが3~4組ぐらいで、最初は人口の波が押し寄せるメインのプールサイドで、モデルさんらしい水着の若い女性を機材を持った人たちが大勢で囲んで、写真撮影をしていたけど、それもやがて終了して撤収...。
ともくん、あるものに目を留めました。ジャングルを模したデザインの一角に、高さ2メートルほどのキノコがあって、その傘からは絶えず水が流れ落ちています。円形の、滝のカーテンですね。手を引っ張って、その傘の下に連れていかれました。絶え間ない水の音と、反響して遠くから響く子供の歓声。ビキニを着たあたしをずっと抱きかかえたり、水中で身体を密着させて遊んでいたので、ともくんはとっくに鼻息が荒かったんです。ほら、バミューダ・パンツが、テントを張ってる――!
まぁるい水のカーテンにぐるっと囲まれて、彼はあたしのビキニのブラを捲くり上げ、乳首を吸いながら、おっぱいを強く揉み始めました。あたしの喘ぐ声、大き過ぎるかな? 近くに誰かいたらどうしよう...。キノコの――、幹、でいいのかな? あれに背中を押しつけて、ともくん、あたしの片脚を持ち上げます。あぁん、そうくると思ってはいたけど、ほんとうにするの? こんなところで...? もちろん―― してほしいんです、あたしだって。でも、水のカーテンは半透明で、近づいたらぼんやり中が見えちゃうよ。
あ、足が滑る....!
やさしい彼、危ないので片脚はやめて、あたしに、キノコの幹に向かって両手をつかせます。――そうよね。あなた、好きだもん、バックが。あたしも言われるまで待たず、身をかがめて、お尻を彼に差し出します。彼、ビキニパンティーの横のヒモを緩めると、少し開いた隙間から、おちんちんを挿入します。
――ああっ!
ぬるっ!と、すぐに入っちゃった。
――ああん、やっぱりまずいよ、ともくん、子供でも近づいて来たら、どうするのよ?
彼のおちんちん、いつになく太くて、固くて―― 奥深く侵入した先端が、子宮まで揺り動かします。
「――!! ――あぁ、――はぁぁぁ、――だ、だめ、そんなに――」
「――声、お――大きいよ――」
「――だって、――だって、いやん、ともくんたら、――もう――、ああっ」
彼の指がお尻に食い込みます。ともくんの腰があたしのお尻を打ちつける、パンパンパン――という音は、たくさんあるプールの水音にかき消されています。目を閉じると、どこにいるのかわからなくなっちゃう。あたしの口が自然に大きく開きます。
「――ああ、いきそう、いきそうなの――」
「――いっていいよ、マリ、いって――」
「――ああ、ああ、ああ、ああ、いくぅ、いっちゃうぅぅぅ――!!」
ともくんの真っ白な精液――、べったりとした、大量の精子。子供たちが遊んでるところに、流れていってないかしら。――心配だわ。
彼、今頃どこでどうしているのかしら。結婚しているとしたら、奥さんは相当きたえられているでしょうね。
あたしは幸せです。やさしい主人、健康な子供たち。平凡だけど、満たされています。
でもいつか、もし、普段おとなしい主人が、新鮮な刺激を求めてきたら――
あたし、かなり要望に応えられる自信があるな。
――おしまい。
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