2話
ママと先輩の会話を僕はカーテンの隙間から覗き、そして聞き耳を立てる
「それに?なにかしら」
「俺、先生みたいな美人で年上の女性に興味があるんです」
「まあっ、どういう興味があるのかしら?」
ママは僕には見せたことのない女を感じさせる笑顔を先輩に見せ、立ち上がると窓に近寄りミラーレースのカーテンを閉じ顔を手でパタパタと扇ぎながら白衣に手をかけた
「ふう、それにしても今日は暑いわね」
そして白衣を脱ぎすてると、白のノースリーブブラウスとグレーのフレアスカートを身にまとった、大人の雰囲気を漂わせる身体を先輩に見せつける
ママは椅子に座り直すと先輩の目の前で足を組む
その引き締まったふくらはぎとむっちりとした太ももに先輩の目は釘付けだ
「ゴクッ」先輩の唾を飲み込む音が僕にまで届いてきた
すると妖艶な笑顔を先輩に向け顔を近寄せるママ
「先生も大野くんみたいなぁ年下のイケメンくんにすごーく興味あるなぁ暖」
「えっ!ほっ本当ですかぁ」
嬉々として満面の笑みで立ち上がる先輩
「うふふっ、かわいい暖」
そう言うとママは舌を出し上唇を嘗めた、まるで先輩を誘っているかのように……
二人が熱っぽく見つめ合う、そのただならなぬ空気に僕は焦ってしまいカーテンを開けて出ていこうとした
その時、コン、コンとドアをノックをする音が保健室に響く、ママは白衣を羽織ると「どうぞー」と声をかけた
ドアを開け入ってきたのはマネージャーの紀藤先輩だった
「先生、津田くんは大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。いまはぐっすり眠っているわ」
「よかったぁ、大野くんが中々、戻ってこないから心配してたんです」
「あらあら、二人とも、もう大丈夫だから部活にもどりなさい」
ママがそう言うと大野先輩が露骨に残念そうな顔をする
その表情に気づかない紀藤先輩はモジモジとしながらママへ遠慮がちに話しだす
「あっあのぅ、先生」
「なあに?紀藤さん」
「このDVDなんですけど…」
紀藤先輩がジャージのお腹をめくり取り出す
「おっおい!」
大野先輩が慌てて取り上げようとするが失敗に終わり、それはママの手に渡る
「先生!大野くん、私という彼女がいながらこんなの見ているんですよ」
「まあ、本当に!」
「それに…このDVDに影響されて…そのぉ」
「影響されて?」
「わ、私に唾を飲めとか、せ、精液を飲めとか言うんです。私、そういうのが嫌で……」
「あらぁ、そうだったの…」
涙目の紀藤先輩をママが慰める
僕は気を削がれてしまい出て行きくことができずにいた
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