「10」
「ナ・・,ナマは怖いんです・・。そ,その・・。病気とか・・」
智子は震えながら男に答えていた。こんなことを言って男の気分を害してしまうのを恐れたのである。
「後でこないだ受けた検査の結果を見せてやる。何の病気も無かったから安心しろ。今日もアフターピルを渡してやるから妊娠も心配ないだろ。だから中出しさせろ。いいな?」
男はそう言いながら,まるで子宮の位置を確かめるように智子の下腹部をさすった。
「ああ・・,でも主人に悪いんです・・。主人ともそんなことないのに・・」
夫への罪悪感からか,少し涙ぐみ始めた智子に対し,男は少し考えた後にゆっくりとサイドテーブルに手を伸ばした。コップが置かれていたそのテーブルの上には,袋に入った避妊具が三つ置かれていた。男は黙って封を開封すると,いきり立った自分の肉棒へと被せていった。避妊具を被せた証拠を,男は智子の手を導いて確認させる。
「いいか。全身の力を抜くんだぞ。ゆっくり入れてやるから」
智子はこっくりと頷きながら,男を股の間に迎え入れる。男が避妊具を着けたことにより,智子の気持ちも少し落ち着いたようである。
「あぁ・・。ゆっくり・・。お願い,ゆっくり・・」
肉棒の先端がジワリジワリと膣穴の入り口を押し広げていく。男は焦らず,智子の反応を伺いながら一ミリずつ腰を進めていく。
「あっ! いっ,いやっ! おっ,おっきい・・。あうぅ・・」
男は十分ほどをかけ,ようやく肉棒の三分の二を埋め込んだ。そこから先は,聡史の一物では決して届かなかった領域である。男はまるでそのことを知っていて楽しむかのように,時間をかけて完全に繋がった。肉棒の先端が子宮口をグイッと押し上げる。
「うぐっ・・!」
その瞬間,智子はうめき声と共に全身をビクンッと震えさせた。先週この男からレイプされた時も味わった感触であったが,それは智子が二十九歳になって初めて味わうものであった。慣れていないせいか,やはり鈍い痛みが膣奥に走る。
「どうだ? 痛いか・・?」
苦悶する智子の表情を察したのか,男は肉棒の先端を上手く動かし,痛みが和らぐようなポイントを探り当てようとする。
「す・・,少し・・。でもこないだほどでは・・」
智子がハァハァと息を切らしながら,男に答えている。時折顔を左右に振りながら,苦しみに耐えているようである。
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