「9」
(うっ・・! なっ,何だっ?)
その時,聡史は自分の股間に強烈な快感が走るのを感じた。隣に密着していた裕美が聡史の股間に手を伸ばしてきたのである。ズボンの上からではあるが,勃起したものを慣れた手つきでゆっくりと愛撫される。目の前では愛する妻がシックスナインをしている。夫婦の間では一度も行うことが無かったため,智子にとって人生初の体験のはずである。しかもシックスナインの体勢になってから,智子の顔が覗いているこちらと向きあう形になっている。アイマスクをしてはいるが,その表情からは,智子の絶頂が近づいていることが伺える。自分の妻が奪われる様子を見ながら他の女から受ける股間への愛撫は,これまで聡史が体験したことの無い倒錯感をもたらしていた。
「あ・・あっ・・。あぐっ・・! い・・,いや・・いや・・。いやっ! いっ,イク・・! だ,だめぇっ!! いっ,イクぅ~~~!!」
数分後,男の手管によってついに絶頂まで登り詰めた智子は,肉棒を咥えることもできずにぐったりと横たわる。男は細い智子の身体を仰向けにさせると,鍛えあげられた巨体がゆっくりとのしかかっていく。正常位の体勢でついに妻の身体が貫かれようとしていた。
「おい,力を抜けよ。こないだみたいに痛いのは嫌だろうが。今日はたっぷり時間をかけて気持ち良くさせてやるからな・・」
まさに肉棒が膣穴に侵入しようかとした時,それまでグッタリしていた智子が男の胸板を弱々しい力で押し返した。
「わ・・,分かりましたから・・。せめてゴムを着けて・・。お願い・・」
男はそれを聞いて内心喜んでいた。すぐに生でやらせるような女とセックスすれば,病気をうつされる可能性もある。先週,この女をレイプした際に脅迫して聞き出したところによると,旦那とは子供を作る時だけ生でやり,それ以外は例え安全日でも避妊具を着けているそうだ。しかもこれまで経験人数は旦那一人で浮気もしたことが無いと聞いている。つまりこの女とは限りなく安心して生でのセックスが楽しめるということだった。
「今日は危ない日なのか?」
密着したままの状態で,男が智子の耳元で囁く。智子は少し迷っていたが,本当のことを話し始めた。最も危ない日は過ぎているが,安全日までにはまだ日にちがあるので,今日は許してくださいと哀願した。
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