作者です。続けて別の作品を投稿させていただきます。
人妻小説 -主婦たちの会合-
第1話
麻衣(まい)は現在29歳の人妻である。夫の和彦(かずひこ)は7つ上の36歳で、結婚して5年が経過していたが、子供はまだいなかった。麻衣はそろそろ子供が欲しいと思っているが、和彦のほうが「まだ2人だけの生活を楽しみたい」と言い続けるため、セックスの時は常に避妊をしていた。和彦にとっては子供のことよりも、麻衣の身体を抱くことが1番の楽しみであった。麻衣は身長160センチの細身だが、胸はEカップの豊乳であり、街を歩けば常に男の視線を浴びていた。顔は際立った美人ではないが、男受けのする顔立ちをしており、栗色で艶のあるストレートロングの髪も自慢の1つだった。そのため、結婚して5年も経つというのに、和彦はたとえ仕事で疲れていても、ほぼ毎晩のように飽きることなく麻衣の身体を抱いていた。麻衣は生真面目な性格で男性経験も少なかったが、結婚して夫から執拗に身体を求められるうちに、最近ではようやくセックスの良さを覚え始めていた。
「あなた、いってらっしゃい。今日もがんばってね」
昨夜も遅くまで交わりを求めてきた夫は、今日も眠そうな顔をして出勤していった。夫はごく普通の会社員であるが、いわゆる転勤族であり、今住んでいるマンションも半年ほど前に引っ越してきたばかりである。和彦は昔から非常に嫉妬深い性格であり、とにかく麻衣が外に出ることを嫌がった。夫の強い反対と、夫の給料が比較的安定していたこともあって、麻衣は働きに出ることも無く専業主婦で我慢していた。しかし、いくら真面目な性格の麻衣とはいえ、子供もいない狭い人間関係の毎日は、退屈でストレスの溜まるものであった。そのため、夫のいない日中は街に出かけたり、同じマンションに住む主婦たちと交流を深めていった。中でも特に、真由美(まゆみ)という41歳の主婦が仕切っている会合によく参加するようになった。同じマンションに住む主婦同士の集まりで、麻衣を含め4~5人の集まりである。昼間は喋ったり料理を作ったりしているが、夜は飲みに行ったりカラオケに行っている。当然、麻衣には夜の外出など夫が認めるはずもなく、昼間だけの参加であった。そうした中、夫の1週間にわたる海外出張が来週に迫っていた。
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