「31」
その晩,妻とのセックスで味わった快楽は格別だった。
昼間別の男に抱かれたという嫉妬心が聡史の興奮を高め,そして智子のほうも昼間に飲んだ媚薬の効果により絶頂の一歩手前まで登り詰めた。
聡史は射精済みのコンドームを外すと,妻と寄り添った。
薄明りではあるが,その白く美しい肌には男が残した無数のしるしが見受けられる。
それらは特に胸のあたりに集中しており,大崎がよほど荒々しく揉んだり吸ったりしたのだと想像すると,聡史の股間はいつの間にか力を取り戻していた。
「なあ,智子・・。もう一回いいだろ・・?」
聡史は智子の肩に手をかけ,二度目の性交をねだる。
「あ・・あなた・・。どうしたの? なんだか今日はいつもと違うみたい・・」
いつになく欲望を向けてくる夫に智子は少し狼狽しながらも,智子は夫に背を向ける格好で枕元にある避妊具に手を伸ばした。
聡史はそんな妻の背中にぴったりと張りつき,背後から回した手で荒々しく妻の胸を揉みしだく。
興奮収まらない聡史は,勃起した肉棒を妻の尻に押しつけ,蜜穴の位置を探る。
「あ・・あなた・・。待って・・。今ゴムを・・。あっ! あうっ・・」
智子が避妊具の封を開けたところで,強引に繋がった。
お互いに寝そべったまま聡史が背後から張りつき,腰を振り始める。
普通の後背位よりもこの方がずっと楽に動くことができる。
「ああっ・・。あなた・・最後は外に・・。あんっ!! いいっ!! あっ,あなた・・,なんだか今日はいつもと違うみたい・・。どうしたの・・?」
(智子・・。あんな男の汚い精液は受け入れてるくせに,俺には避妊しろって言うのか・・。くそっ!)
その時,聡史の頭の中では愛する妻があの野獣のような男に背後から貫かれ,喜びながら膣内射精を許す姿が浮かんでいた。
しかしそんな状況であっても,聡史の妻への愛情は変わらなかった。
しかし,愛するがゆえに聡史の嫉妬心は大きくなり,それは自分の肉棒をいつになく硬直させていた。
「あっ・・あっ・・あっ・・! ああっ!! いいっ!! あなたっ・・。す・・すごい・・いいぃ~~!!」
思わず大きな声を出してしまった智子は,慌てて口をふさいでいた。
大崎に抱かれるようになってからというもの,智子は自分の身体の感度が大きく上がっていることを実感していた。
しかし,あまりにこれまでと違う姿を夫に見せてしまっては,何か疑われてしまうかもしれない。
そう思った智子はなるべく声を抑えようとしたが,いつになく荒々しい夫の腰使いと肉棒の勃起力が智子を絶頂へと押し上げていく。
「あんっ! ああんっ!! あっ・・!? あぁっ!! あなた・・,私もう・・ああっ!! い・・イク・・イク・・イクぅ~~~!!」
智子の膣内が痙攣を始めた瞬間,聡史はたまらずドクンッと精を放出してしまっていた。
「おぉっ!! 智子っ!! 中で出すぞっ!!」
そう宣言する前に,聡史は膣内射精をすでに始めていた。
妻の脇の間から前に回した両手で豊乳を鷲掴みにしながら,ビュッ!ビュッ!!っと自分の精液を少しでも奥のほうに吐き出していく。
妻に膣内射精したのは,子供を作るとき以来であった。
しかも自分のピストンによって妻が絶頂へ到達したのは,これが初めてである。
「あんっ・・。あなた・・。中で出すなんてどうしたの・・? ああうっ・・」
聡史は無言のまま妻の身体を仰向けにさせると,正常位でピストンを再開した。
聡史は妻の身体がこんなに素晴らしいものだと改めて思い知らされた。
子供が産まれてからというもの,妻のことを女ではなく母親として見ていたせいで,セックスの回数は激減していた。
しかし,妻の浮気を知ったことにより,まさか自分もこれほどの快感を得られるとは思っていなかった。
聡史の脳裏には,先ほど大崎から車内で聞いた「今夜奥さんを抱いてみな。きっとあんたも気持ちいいはずだぜ」という言葉が浮かんでいた。
(これからもあいつと浮気して,たっぷりとこの身体を開発されてこい・・。愛してるよ,智子・・)
聡史はこの後,喘ぎまくる妻の中に三度目の放出を果たし,深い眠りに就いた。
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