第10話
弘志はDVDを再生すると、先ほどよりも音量を大きくした。自分以外誰もいない一軒家であるため、音を気にする必要は無かった。1度目の交わりを終えた達也は、避妊具を付け替えるとすぐさま妻の身体にのしかかっていった。再び正常位でゆっくりと貫くと、今度は智子も最初から感じているようであった。2度の放出をした達也にも少し余裕があり、長いセックスレスからようやく解放された人妻の身体を貪り続けた。しかし20分もすると、我慢の限界だった達也の射精が始まった。智子が絶頂を迎えた様子は無かったが、それがあと1歩のところまで来ていることは画面越しの弘志にも感じられた。弘志の記憶では、智子は今まで膣への挿入でイッたことは無いはずである。
「こいつが智子にとって初めての男になってしまうのか・・」
しかし、この日の2人の交わりはここで終わっていた。当然のように3度目を求めてきた達也であったが、智子が夕食の準備や子供の世話があるからと言ったのだ。家庭を気遣った智子に少し安堵した弘志であったが、おそらく次の交わりではそんな智子が絶頂を迎えてしまうことに焦りを感じていた。
続きに収められていた映像は、それから3日後のことであった。隠し撮りの画面を確認した達也がベッドに戻り、智子がシャワーを浴び終わるのを待っている。前回と部屋は違うが、やはりどこかのラブホテルのようである。ほどなくして、裸体に白いバスタオルを巻いた智子が現れた。すでに全裸だった達也が待ちかねたように抱きついていき、濃厚なキスをした。
「あ、焦らないで、達也くん。今日は3時ぐらいまで大丈夫だから・・」
「ホント?今はまだ10時だから、たっぷり5時間は楽しめるね。前回は俺だけイッちゃったから、今日は奥さんも一緒にイカせてあげるね」
肉体関係を持ったためか、2人の会話はより親密になっているように感じられた。その後、2人はベッドの上で30分ほど会話をしながらキスや愛撫をしていた。達也に促され、智子がベッド脇の床にひざまずくと、ベッドに腰掛けた達也の肉棒に顔を沈めていった。達也は智子の裸体を覆っていたバスタオルを床に落とすと、しゃぶらせながら智子の胸を愛撫した。そのまま当然のように、ドクドクっとこの日最初の精液を智子の口内に発射した達也は、そのまま飲み下すよう智子に迫った。
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