進一は、最初にメールした時から、10日が過ぎたがメールを出来ないでいた。メールしたいのだが、なんだかメールするのも厭らしく思えて、どうすればよいのか思い当たらないでいた。
そんな進一の気持ちを察したかのように、美香から進一にメールが来た。
そのメールをきっかけに、2人は日に20~30通、時にはそれ以上のメールをするようになった。
お互いのことを質問したり、質問されたりで、2人の距離は一気に近づいた。
仕事の愚痴や、人間関係、たわいもない雑談など、いくら話しても尽きることがなく、2人にとって新鮮で、楽しくて仕方のない毎日になっていた。
そんなメールのやり取りの中で進一君はどんなタイプの人が好き?と美香がメールすると、進一は美香ちゃんみたいな人かな!とか、お互いはっきりと気持ちを確認しあっていったのであった。
進一が最初に美香を意識していた時の気持はとにかく、あんな綺麗な人とHしたいな!って気持ちが強かったが、今では恋心を持ち、大野美香も自分に好意を持っていることに確信を持っていた。
そして2人にとって初めて会社以外のところで会う約束をするのである。
美香は進一と初めてのデートの日、子供達を寝かせつけると、シャワーを浴び、今日は初めて、進一と関係を持つだろうと想い、上下お揃いの、けして派手ではない、赤紫色の下着を身に付け、デートの準備をしていた。
準備を終えると進一に『準備できたので、これから向かいます。』とメールし、家を出た。
待ち合わせに向いながら、今日は進一君と、どうなるのかな?、進一君の彼女になれるかな?、進一君どんな風に私のこと抱いてくれるのかな?、求めてくれなかったら、どうしよう?
など、期待と不安を感じながら早く会いたくて仕方なくなっていた。
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