さすがに爆睡前の拓也にも桐山の異常が伝わった。
『桐山…どうしたんだ?』
『吉川さんは…いつも…こんな風に…女性を抱いてるの?』
拓也は桐山の意外な質問に、目が覚める。
『好きな女なら抱き締めるよ』
拓也の言葉に抱き締められてる桐山は赤面する。
『わたし…経験…ないの…』
(ゲッ!もしかして…処女?)
『俺も…経験…ないよ…香織を抱くのは…』
『優しく…お願い…します…』
拓也にとって処女喪失を奪うほど…嫌いなものは無かった。
後が超めんどくさいからだ。
マンションから逃げ出したホテルからも逃げ出したい拓也。
諦めた拓也は、桐山に、とって最高の処女喪失の儀式を行った。
そもそも拓也のデカチ○ポで処女を喪失なんてのが…大変な話だ。
1㎜ずつ…1㎜ずつ…腰を落としていく根気のいる作業。
拓也にとってはセックスとは、かけ離れた行為だった。
性交が終わると…桐山へのアフターケアも始まる。
『大丈夫?』
『…うん』
『今日は…もう寝よう』
『わたしの…事…愛してる?』
(キター!…女の名ゼリフ…)
(こんな時は…話しを変えるのが1番♪)
『香織の中に出しちゃったけど…赤ちゃん出来たら産んでくれるかい?』
桐山は初めて見せた笑顔で答える。
『はいっ…よろしくお願いします♪』
拓也は射精など…していなかった…。
ここで一旦…拓也の話しが中断した。
杏樹が拓也に怒りをぶつける。
『アナタって…最低…』
杏樹は席を経ち…部屋へ戻った。
真里も杏樹に続けて怒りをぶつける!
『なんで…バレンタインのチョコ…桐山さんに全部渡して、佳ちゃんには渡してくれなかったの…食べたかったのに!…』
場が白けて4人は大人しく寝る事となった。
…早朝…
目を覚ました私は、足早にトイレで用を済ませて、暖かいベットへ戻って寝る…。
(廊下にあった…あの残像は何だ?)
私は…寒い中…廊下に戻ると。
杏樹が土下座をしたまま寝ている…。
冷たい廊下の床に…。
私が抱きかかえると杏樹は目を覚ました。
『昨晩は申し訳ごさいません…すみませんでした…』
(なんてヤツだ…)
私は暖かいベットに戻り…冷たい杏樹の身体を温めた…。
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