『佳祐さんと真里ちんが愛し合ってるの…わたしには…そんな感情ないわ…』
『もしものもしも…佳ちゃんに抱かれたら好きになるとかない?』
『愛する真里から奪うくらいなら…わたし…死ぬわ…』
真里の心は哀れな姉に傾き始めていた。
真里は今度は私に尋ねてくる。
『佳ちゃんは杏樹姉ぇの事…愛してる。』
『家族としてだったらな!女として…妻として…愛してるのは真里だけだ』
『もしものもしも…杏樹姉ぇを抱いたら好きになるなんてない?』
『俺は真里しか興味ないし…杏樹なんかを抱きたいなんて思った事ないよ!』
『ねぇ…杏樹姉ぇを抱いてくれる男性探してくれない?』
『あんな離婚も出来ない女を抱く物好きなんていないよ!』
『お願い…杏樹姉ぇを、そんな風に言わないで…』
『ごめん…真里…』
『ただな杏樹姉さんの旦那も、姉さんが浮気するのを待ってるんだよ』
『旦那の罠にまんまと掛かるか?死ぬまで苦しむか?どっちに転んでも地獄だろ?』
『だから印を押さないんだよ』
『じゃあ、杏樹姉ぇが苦しんでるのは旦那の作戦なの?』
真里は以前…私と話していたスワッピングを思い出していた。
スワッピングに行けば、自分は知らない男に抱かれ…旦那さんは知らない女を抱く。
やってみようかな?って一瞬思った事もあった。
それなのに…愛する姉を救おうとはしない…。
真里も怖かった…ひとつ屋根の下で禁断の一線を越える事に…。
見かけでは仲良し姉妹。
自分は旦那さまに抱かれ…。
姉は一生、男を知らない苦しみを背負っていく。
真里と杏樹は今日も仲良くお風呂に。
『杏樹姉ぇ…実はわたし…佳ちゃんにも話してない秘密あるんだ…』
『絶対、内緒にするから大丈夫よ♪』
『お医者さんに凄く、妊娠する確率が低いって言われたの…』
『体質から…』
『うん…だから杏樹姉ぇが…わたしの代わりに子供産んでくれない?』
『真里!諦めちゃダメ!愛する佳祐さんと一緒に頑張りなさい!』
『真里1人で苦しまないで…佳祐さんなら必ず助けてくれるから!』
『でも…真里をキライならないかな…』
『あなた達2人の愛なら克服出来る問題よ!』
杏樹は私に真里の悩みを事前に伝えていた。
真里は姉の助言の通り実行した。
真里は私に全てを告白した。
『なんで早く…教えてくれなかったんだ…』
『…キライになった?』
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