誰にも言えない、美しき性癖・最終章
快感の波の満ち引きを楽しみながら、いつしか意識が遠のく感覚に身を委ね、くびれた腰を浮き上がらせる。
膣からしぶきをあげて噴き出す淫液が、染みを作りながら飛び散る。
絶頂を迎える数秒前、喘ぎ声も出なくなるほどの快楽と脱力感。
・・・もうダメ
・・・イク
バイブレーターを挿したまま膣と子宮口が膨張したかのように熱くなり、気絶と紙一重の快感に突き上げられ、ふわっと体が軽くなった錯覚をおぼえた、次の瞬間、膣が激しく収縮する。
性への目覚めが、痙攣を起こした。
性器から吐き出されたバイブレーターの後から、乳白色の粘液が赤裸々に流れ出す。
ふと気付けば、絶頂は涙腺にも作用して、瞳が潤んで熱い涙をにじませた。
まぎれもなく、悦びの涙。
何度も、何度も、満たされた体を縮ませては、淫らな余韻に浸る。
その姿、
完全に無防備な女性器が剥き出しとなり、まるで、遊び尽くされ、犯された人妻の乱れ姿。
数分後・・・
徐々に理性を取り戻して、事を終えた自分の姿を恥ずかしく思いながらも、切なさに満ちた表情を見せる。
そして、処女のようにウブな仕草でハンカチを手にとって、使用済みのバイブレーターの汚れを拭いていく。
ついさっきまで私の中に入っていたの・・・?こんなに太いものが・・・?
見つめるほどに思い知る、その頼もしいフォルムから放たれる性的な魅力。
そして再び、それを欲しくなる。
熱い涙とは、誰の為に流すものでしょう。
熱い愛液とは、誰の為に流すものでしょう。
晩秋の陽はようやく高く昇り、美しい性癖を身ごもった人妻は、人知れず想像妊娠するのでした。
-おわり-
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