誰にも言えない、美しき性癖④
人妻のオナニー。
私欲を満たす為だけの、罪深い行為。
チークよりも色濃く染まった頬、ふしだらな光景を映した瞳の虚ろな眼差し、紅い唇のすき間からこぼれる吐息、柔らかな乳房、拭いきれないほどの愛液に滴る性器。
そして、欲情が開花した裸身を装飾しはじめた。
アクセサリーケースに並べられた色とりどりのシュシュを手に取り、両手首、二の腕、足首、太ももにそれぞれ通して飾り付け、少し乱れた髪を束ねて仕上げた。
淫靡な花を咲かせたようにも見える女体、その中で一際可憐に咲く花こそ陰唇であり、その花びらが散り果てる時にもっとも美しい情景となるのです。
カーテンの向こうの太陽はまだ昇りきっていない。
今こそ、あの陽と共に、いちばん高いところまで昇りつめていこう。
そこに連れて行ってくれるのは、夫ではなく、けして期待を裏切らないバイブレーター。
人肌に似たその質感を指先につたえながら、バイブレーターのボトムからトップにかけて指をすべらせていく。
丸みを帯びた先端に口づけをした後、唾液を馴染ませるように頬張る。
だらしなく口元から流れる唾液をそのままに、バイブレーターは下半身に向かう。
恥じらう事なく開かれた両脚の中心、陰唇の縦のラインに沿ってバイブレーターの先端を二、三回往復させて、濡れ具合を再確認する。
出産を経験しながらも、衰える事のない女の本能。
膣口を押し広げながら、直径4㎝のバイブレーターが膣壁の粘膜に極上のストレスをあたえて、ゆっくりと奥へ侵入していく。
鋭い快感にざわめく全身に鳥肌が立ち、裏返った喘ぎ声混じりの長いため息が続く。
異物感が押し寄せる。
私の中に・・・入ってくる・・・こんなところ誰にも見られちゃいけない・・・だからこそ見られたい・・・私は今・・・バイブでオナニーしてます・・・私のそばで・・・イク瞬間を見届けてください・・・
許されない願望が満ち溢れ、バイブレーターを飲み込んだ膣口は更にふやけて紅潮している。
侵入者が奥に進むにつれ、膣内で飽和した内容物が外へ流れ出る。
体温で溶けたミントのフレーバーもほのかに、女性特有の性器の匂いが相乗効果となって膣神経を刺激する。
やがて、男性器をかたどった玩具の先端が子宮口に触れた。
本当の悦びを知った時にだけ湧き上がる声。
割れた性器の口をふさぐように深々と突き刺さるバイブレーターは、そのほとんどが体内に消え、わずかに顔をのぞかせるグリップ部分を両手で握りしめ、反射的に両脚を内側に閉じると、その圧迫感を思う存分味わい成熟した体をよじれさせて、鼻にかかる声で高ぶる思いを示すのでした。
白昼、カーテン越しにうごめく人影を誰かに見られていたとしても、その行為を止める事はできない。
そんな見えない視線を感じながら、バイブレーターのスイッチが入る。
・・・
日常の中に鳴り響く、非日常的な音。
携帯電話のバイブとは異なる音。
女の子専用の玩具に内蔵されたモーターは、ギュイン・・・ギュイン・・・と回転音をこもらせ、スウィングしながら狭い膣を掻き回す。
バイブレーターの規則正しい動きに合わせて、陰唇と膣口がぐにゃぐにゃと変形し、母乳に似た乳白色の液を滲ませる。
呼吸は吐息となり、やがて泣き声まじりの喘ぎ声となっていく。
至福のひとときの訪れ。
中が・・・気持ちいい・・・ずっとこのまま・・・オモチャで遊んでいたい・・・
それは、一途な思い。
歳を重ねた欲深い膣を満たすには、ノーマルな快楽では物足りない。
性器の内側の隅々まで撫でられている感覚。
大きな波と小さな波が交互に押し寄せ、「絶頂」を求めて自らの手でもバイブレーターを動かしはじめる。
バイブレーターを持つ手の無意識に立った小指が淫らにもがいて、体の外に向かって、そして中に向かって、玩具を小刻みに動かし続ける。
ねっとりした膣内容物がまとわり付くバイブレーターを見つめるのは、恍惚な表情のひとりの女。
ねちょ・・・ねちょ・・・と湿った音に興奮は高まり、息を荒げながら激しく掻き回す仕草に、経験の深さは隠せない。
良妻を演じる普段の顔、
でも・・・
本当の顔は・・・
枯れることのない性欲に身も心も濡らして、淫らな自慰行為に心酔する女心を肥やす、発情期の人妻。
※元投稿はこちら >>