よくじつの夜に、政治資金パーティーがあり、そろそろ終わりに近く参加
者もちらほら帰ったのだろう空いてきた。テーブル二つ置いた向こう側に可
愛い奥さんがいた。こっちを向いて目と目が合うのを待っていたかのよう
に、ニコッと軽い会釈をした。この奥さんは小柄でぽっちゃりタイプとても
可愛い。旦那は、私の良く知っている人で、一緒に役員もした事のある人
だ。が、飲んだくれでいつも酔っ払っているようだ。自宅に行くと奥さんは
ひろみと云って、農作業をしているが、活発で軽トラックを運転して、いつ
もにこやかにしている。
会釈をしたきりで、お話をする勇気も無くパーティーは終わった。フロン
トで駐車券に認印をもらうとひとり駐車場に行った。そこにさっきの会釈を
した奥さんが駐車場で車の順番待ちをしている。
丁度そこへ並んだので「今晩は!きょうも、大変だね、夜は何時も遅い
の?」と聞いて見た。ひろみ:「旦那は御酒のんで、いつも早いのよ!」と元気
な声で云った。「あそう!」・・・「じゃあ!今度カラオケに行こうよ!」と初
めて誘ってみた。前々から夜一緒に出かけてみたいなと、思っていた。こん
な身近に履かせる機会は初めてだったし、この機会を逃したら無いと、胸
は、どきどきしたが、覚悟を決めての事だった。
ひろみ:「無芸大食だから!」「僕は飲めないけれど、お酒飲む?」ひろみ:
「無芸大食だから!」と同じことを云う。私のお酒飲めないのは、知られてい
るので「飲みに行こう」と誘えないのである。
活発で可愛い顔をしているのだが、噂によると身近な近所の旦那とも顔見
知りのお男たちが、何人かが遊んでいるとの事だ。そんな事もあって声を掛
けてみたのだ。「今度電話するね!」と云ったところで車が出て来たので云っ
てしまった。ひろみ:「無芸大食だから」と元気な声でいいながら車に乗り込
んだ。
小柄でぽっちゃり系で、ウズウズ擦る位の、僕の好きなたいぷだ。今日は
初めてだし、「これでいいのだ」と、独り言を云ってその場で綺麗に分かれ
た。
きっと逢えることが出来る日が来ることを夢見ながら、いやらしい想像も
してしまう。
つづく
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