(続き……)
* ……時計は既に朝方4時を回ろうとしていたと思います。
妻との3度目のセックスを終え、煙草を2,3本吹かし、一服し終えた吉野が、その
横でうつ伏せでぐったりと果てていた妻の肩を叩き……
「ほらっ、奥さん、もう一回戦行こうか?」
……と言いながら、妻の肉体を仰向けにし、その黒い両脚首を掴み上に持ち上
げ、またもペニスを挿入し始めたのでした。
「……⁈えっ!もう…もう充分よ…もう少し休ませてぇ…アッ!アァァ…!はっ、
入ったぁ!また…また入ったわぁ!何て…何て凄いの!何て強いのぉ!アァァ、
アァァ、イイ!イイ!イイワ~!」
「まだ欲しいんだろう?ほらっ、もうこんなに溢れてるじゃないか?ほらっ!お
らっ!おらっ!どうだっ!奥さん?」
「そう…そうよぉ、まだ…まだ欲しかったのぉ、そう…そう…突いて!突いて!奥
まで…奥まで突いてぇ!アァァ!アァァ!イイ!イイワ~!」
……またも、吉野の激しい腰使いとその動きに合わせた妻のダイナミックな腰振
りが始まりました。
吉野は妻の両脚首を持って大きく開き、リズムよく妻の陰部にペニスを打ち付
け、その動きに合わせるかのように妻は肉体を揺らし、その度にたわわな乳房
がタップン、タップンと波打っていました。
「…アウゥ!アウゥ!逝くぅ!逝くぅ!もっ、もうだめぇ!また、また逝っちゃ
う~!」
「よ~し!奥さん、フィニッシュだっ!おらっ!おらっ!おら~!」
「アッ!アッ!アァァ!オォォ!オォォゥ!……」
………………
……吉野の腰の動きがピタッと止まり、そのまま妻の肉体の上に覆いかぶさるよ
うにして果てました。
妻の大きく開いた両脚がしっかりと吉野の下半身に絡みつき受け入れていまし
た……
この時、時計は既に4:30を回っていました。
「すっ、凄かったわぁ…あなたって、何て強いのぉ…私、身も心も貴方の虜にな
りそうよ……悪い人ね……」
「こんなに燃えたのは久しぶりだよ、奥さん、最高に良かったよ……」
二人は、その余韻に浸るように、また唇を合わせていました。
……私は、彼のその絶倫さにすっかりと敗北感を感じ、静かに2階の寝室に戻り
ベッドに横たわったのでした………
………………………………
………そうして、私の目が覚めたのは、朝の8:30頃だったでしょうか…
着替えて居間に降りると、妻は既にキッチンに立ち朝食の準備を始めていまし
た。
「…おはようございます、あなた、具合はどうですの?」
「あぁ、一眠りしたら治ったよ…昨日は、何時頃まで飲んでたんだ?」
「……あなたが2階に上がったのが12時頃だったかしら?…あの後、1時間もしな
い内にお開きにしたわよ……」
(……よくもまぁしゃあしゃあと、見え透いた事を言うもんだ、この大嘘つき
が……)
「……あっ、そうなのか、…お前、2階では寝なかったのか?」
「…えっ、えぇ、後片づけしたら、何だか疲れてしまって、そのままソファーで
朝まで寝てしまったのよ……」
「…ふぅーん、ソファーでねぇ……」
………そうして、9時頃にやっと吉野と西川が起きてきました。
当然、私には蟠りがありましたが、これで態度を荒げるのも大人気ないので、
「おはようございます、昨夜は充分お休みになれましたか?」
「……いやいやすっかり飲み過ぎてしまって面目ありません…君が2階に上がっ
たのが12時少し前だったか…あれから、1時間もしない内に疲れて寝てしまいま
したよ…ねぇ、奥さん?」
(……白々しい事を言いやがって、この間男が……)
「…えっ、えぇ…そうでしたわよねぇ……」
………私と吉野、西川の三人は、朝のTVニュースや朝刊に目を通していました。
………妻がダイニングテーブルにご飯をよそい始め、食事の準備が整ったようで
す。
「お食事の用意が出来ましたわ、さあ次長さん、こちらへどうぞ」
妻の声に促されて、私達はテーブルに席を移しました。
私が、妻の隣に座ろうとすると、
「あなた、こちらじゃなくお向いにどうぞ……」
「………?」
「次長さん、こちらにお座りくださいな」
眞澄は、自分の隣に次長を招きました。
テーブルには、焼き魚、煮付け、サラダなどが並び、向かいに並んで座っている
妻と吉野を見ると、二人の首筋には同じ様に左右に「印」が付いていたのです。
そんな二人の様子を目の当たりにすると、私はムカムカして食欲などほとんど
湧いて来ませんでした。
……そんな私を尻目に、
「いやぁ、実に美味しいですよ奥さん、こんなに美味しい朝食は久しぶりです、
奥さん、お代わり頂けますか?」
……吉野は、3杯目のお代わりを妻に差し出していました。
「そんなに沢山食べて頂けて嬉しいですわぁ…それにしても凄い食欲ですわねぇ
…だから、あちらの方もお強いのかしら、ウフフッ……」
「いやぁ、お恥ずかしい限りですよ、なんせこんなに美味しい朝食は、久しぶり
なものでね、こんな朝食を毎日食べられるご主人が羨ましいですよ、ハッハッ
ハ……」
……吉野は、妻に調子の良い言葉を並べながら、またも、勝ち誇った表情で私に
一瞥をくれていたのでした。
……その後も、仲睦まじげにまるで夫婦気取りで、ペチャクチャ喋りながら、食
事をしていたのでしたが、
「そうだ、そろそろスーツを新調しようと思っているんですが、一人で街に行く
のも気が引けるし、センスの良い奥さんにデパートでも付き合って貰ってもいい
ですか?」
「まぁ、私なんかでいいんですの?次長さんにご一緒出来るなんて光栄ですわ…
ねぇ、あなた、いいですわよねぇ?」
「…あっ?あぁ……」
……私は、先ほどからの腹立たしさが治まらず、心ない返事を返しました。
「じゃあ、早速、着替えてきますわ」
……妻は、そう言って、席を外し、自分のドレッサールームに入って行ったので
す。
………そうして、妻が席を外して、5分程経った頃だったでしょうか……
「次長さ~ん、後ろのファスナーを閉めてくださいますか~」
……ドレッサールームから、妻が吉野を呼ぶ声がしました……
「はい、はい、奥様がお呼びかな…」
吉野は、またもや自慢気な目をこちらに向け、誇らし気に妻が呼ぶドレッサー
ルームへと、入って行ったのです。
西川「…後ろのファスナーって…何か、昨日から、課長と次長の立場が逆転し
ちゃってますよねぇ…まだ、お酒が残ってるんですかねぇ……」
西川は、申し訳なさそうな表情で、私に視線を送って来ました。
そうして、妻と吉野が居間を出てから、
……5分………10分…………15分……………20分………
20分以上経っても、全く二人は戻って来ません。
西川はと言えば、その間中、落ち着かない様子で、チラチラと私の方に視線を
送って来ているのでした。
………そうして、既に30分近くも経った頃だったでしょうか、ようやく二人して
居間に戻って来たのでした。
妻は、黒のビッタリと体にフィットしたニットのワンピースに黒いストライプの
入ったストッキング、茶のレザージャケットを身に纏っていました。
「どう、西川さん、似合うかしら?」
「はっ?はぁ…」
「どうだ、西川君、また一段とセクシーだろう?奥さんの大っきなボインが強調
されて素敵だよなぁ、それにこのストッキングがいいだろう?何足か履かせてみ
たけど、これが一番色っぽかったよ、とてもお似合いですよ、奥さん…」
吉野は、ソファーに腰掛けながら、そう言って横に立つ眞澄のふくらはぎを何度
も撫で回していたのでした……
(続く………)
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