(それから……)
* ……正に、西川の言う通りでした…
自分の女房が眼前で、外の男に履いているストッキングを脱がされるなどは、夫
である私にとって最大の屈辱的な行為でした。
それどころか、さらに下着にまで、手を伸ばそうとする遣り取りは、侮蔑以外の
何ものでもありません。
しかし、その相手は、私の人事権を握る上司なのです…
次長「しかし、素晴らしい…むっちりと張りのある太腿、しっかりと肉の付いた
ふくらはぎ、キュッと締まった脚首…奥さん、男はねぇこういう脚に堪らない魅
力を感じるものですよ…本当に奥さんの肉体は、どこも一級品だ」
次長に、丹念に両脚を揉まれながら、妻は目を閉じ恍惚の表情を浮かべている
ようでした。
眞澄「気持ちいいですわぁ、次長さんたら本当にお上手なんですもの…あな
たっ、どういうサービスをすれば、妻が喜ぶか、次長さんを見習ってきちんと参
考になさいな」
妻は、実に傲慢な態度で、私に一瞥をくれたのです。
西川「うわぁ、まただよ、見ちゃあいられないですよ、全く…課長、お二人は
酔っ払ってるんですからね…酔っ払っての行為なんだから、ここは押さえてくだ
さいよ…押さえて…」
…そのように西川から言われても、私は苦笑いや愛想笑いで応えるしかなかった
のです。
……そんな、西川の配慮さえ、一向にお構いなしに、
「う~ん、黒のストッキングも抜群に色っぽいが、こうした生脚も実に艶かし
い…私が亭主なら、毎日、この肉体に触れていたい」
と言いながら、妻の両脚を執拗に揉み撫で回していたのでした。
眞澄「…次長さん…当たってますわ…」
次長「んっ…?あぁ、ここに」
「…次長さんの硬いのが当たってますと、何だか、私、またおかしな気分になっ
てきますのよ…」
…次長のぺニスが、妻の脚の裏側に当たっているようでした。
「何せ、今日、最初に奥さんを見てから、もうずうーっとこうですからねぇ…ほ
らっ」
次長は、妻の左手を取り、自分の股間に当てがったのです。
「…あらぁ、もうこんなに…さっき、出したばかりじゃありませんの…」
(「さっき、出したばかり」…?)
「こらっ、奥さん」
と、人差し指を妻に向けながら、シッというポーズで、ニヤリと笑みを浮かべ、
またも、私の方に勝ち誇ったような視線を投げ掛けてきました。
次長の度重なる挑発的な行為に、この頃には腸が煮え繰りかえるような心情で
したが、相手は次長です…何とか、「これは、酒に酔った態度なんだ」と、自分
に言い聞かせて、我慢をしました。
西川「ちょっと、ちょっとぉ…悪い冗談は止めましょうよ、洒落になりませんっ
て…」
…直ぐに手を離せばいいものを、妻は、その後も次長の股間に手を置き、何やら
まさぐっているように見えました。
「ダメだよ奥さん、そんなにしちゃあ…」
「次長さんたら本当にエッチですのね…今度は、私がマッサージして差し上げま
すわ…」
「奥さんの方こそ…全く…エッチな奥さんだ…」
……二人は、お互いに見つめ合い、私達の前で尚も痴態を繰り広げているのでし
た………
次長「ほらっ、君達、ボケェッとしてないで、もっと飲んだらどうだね?西川
君、城之内君にもっと勧めなさい、上司に対して配慮が足りないぞ」
西川「…はっ…しかし、課長は、アルコールは余りお強い方ではないので…
ねぇ、課長…?」
次長「西川君、私が飲みなさいと言っているんだよ…ほらっ、まだワインだって
まだ残っているんだから、私が持ってきたワインだよ、それが飲めんと言うのか
ね?」
…実に傲慢なこの男本来の態度を露わにしていました。
私は、ほとんど下戸であるにも拘わらず、食事の時から次長に勧められ、ビール
をグラスに3杯、水割りを2杯程既に飲んでいて、この頃には怠い感じがし、頭
も少し痛くなって来ていました…それに加え、ワインは大の苦手でした。
西川「…課長…済いません…」
西川は、申し訳なさそうに、グラスに半分程入ったワインを私に手渡したので
す。
次長「ほらっ、奥さんのようにグウッと行きたまえ、グウッと」
半ば命令口調の次長の言葉に促され、私は無理をして何とかワインを飲み干し
たのです。
「何だ、飲めるじゃないか、ねぇ、奥さん?」
「そうよ、あなた、次長さんのように、男は何でも強くなきゃダメよ、あなたも
もっと無理をした方がいいのよ」
…無理をして一気に飲んだせいで、急に胸が悪くなってきたのですが、何とかそ
の場をこらえようと、少しうずくまる様な姿勢になっていました。
西川「課長、大丈夫ですか…」
私「…あっ…あぁ、大丈夫だよ…」
次長「やっぱりちょっと無理だったか…ご主人もお疲れの様だし…今日は、この
辺でお暇しようか、西川君?」
西川君「はい、その方がいいですね」
眞澄「嫌ですわぁん…こんな早くに帰ってわ、まだ12時前ですのよ、せっかくで
すものまだ次長さんとご一緒したいですわぁん…そう、今日は泊まっていってく
ださいな、ご自宅にお帰りになってもお一人でしょう?」
次長「そうですか…せっかくの奥さんのお誘いですから、お言葉に甘えて…
なぁ、西川君?」
西川「はぁ……」
眞澄「嬉しいわぁ、じゃあ決まりですわね」
…私は、段々と具合が悪くなってきていたのですが、妻の次長に対するしな垂れ
声は聞こえていました…
次長「ほらっ、西川君、城之内君が辛そうだから、上にお連れして寝かせてあげ
なさい」
私は、西川に抱えられるように、階段を登り、寝室のベッドに寝かされました
が、仰向けになって天井を見ると、グルングルンと回っているような感じがしま
した……
階段を上がる途中で、
「さぁ、邪魔者も居なくなったことだし、今日の「メインディッシュ」でも頂く
としますか…」
……と、次長の声が聞こえました。
横になり、ベッドの脇のゴミ箱を見ると、昨日まで空であった中に、無造作に丸
められたディッシュが、箱の半分近くまで埋まっていました………
(続く………)
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