* …妻と若者たちが部屋を出て行った後、私は「確認」のために「5号室」を覗
いてみることにしました。
部屋に入るなり、つ~んと鼻に付く生臭い臭いが部屋中に漂っていました。
部屋の中には、無数のティッシュが散らばり、プラスチックのゴミ箱からも溢れ
かえっていました。
横に向けられた黒いビニール張りの座椅子には、ところどころに「精子」が付着
し、横にはべっとりと濡れた赤いショーツが投げ捨てられていました…
その部屋の様子は、妻と若者たちとの「激しい一戦」の後を物語っており、正に
「強者どもの夢の跡…」といった感じだったのです。
さらに、入口近くにはブルガリのシルバーのイヤリングが片方落ちていたので
す。
これもまた、激しい行為の結果、外れ落ちてしまったのでしょう…
私がそうして部屋の様子を確認していると、先程の3号室の青年が入って来たの
です。
「…もう、帰ったのかい?」
「しっかし、派手に散らかしちゃって、ちゃんと片付けてから帰れよってねぇ
…」
(確かに、眞澄は家でもあまり几帳面とは言えない女でした、そんなところがこ
ういう時に表れていたのかも知れません)
「…おぉっ?!何これっ!…あの年増が履いてたの?」
青年は、びっくりした顔をして、赤いショーツをつまみ上げ、しげしげと眺めて
いました。
「…しかま穴開きとはなぁ、こんなイヤラしいの履いてたんだぁ…こんなビショ
ビショになって、いやぁ堪らねぇ、また勃ってきた…これ貰っていいだろ?…」
私はあえて無視しました。
「いっやぁ、ラッキーだ!お宝だよ、お宝…」
……私は、青年を残してその部屋を出ました。
……お店に戻り、一通り店内を見渡しましたが妻の姿は見当たりませんでした。
おそらく、トイレで「汚れ」を拭き取っているのだと想像がつきました。
そうして、5分もすると、妻はトイレから出て来ました。
私「…おぅ、どうした?」
眞澄「…えぇ、何だかまだお腹の調子が良くなくて…」
私「…大丈夫なのか?」
眞澄「…えぇ、何とか…あなたは?パチンコどうだったの?」
私「あぁ、1時間やそこらじゃあ勝てんさ…それよりせっかくだから、記念に何
か買って行こうか?何か欲しいモノないか?」
眞澄「…一通り見てみたけど…特にないわねぇ…」
私「これなんかどうだよ?このバイブレーター?今まで使ったことないよなぁ…
偶にこういうの刺激があっていいんじゃないか?」
…一瞬、妻の表情が変わりました。
眞澄「…えっ、こういうの私あんまり興味ないわ…何だか怖いもの…」
(…さっきまで、たっぷり使われて良がってた癖して、白々しい…)
私「あっ、そう…今まで使ったことあるのか?」
眞澄「…ないっ!ないわよ、そんなモノ!おかしなこと聞かないでよ…」
私「何もムキになることないだろう…へぇ、そうなんだ…」
妻の表情に目をやると、若干、上気した感じに見えました。
………店を出て、車に乗り込みました…
狭い車内に、プ~ンと生臭い臭いが漂っていました…
このわずか2時間足らずの間に、若者たちの大量の精子を口と膣内に受け止めた
のですから、それは当然のことだったでしょう…
しかも、行為の後、シャワーも浴びていなければ、まだ妻の体内に残っていた筈
です…
助手席の妻を見ると、紫のノースリーブやスカートに白っぽい「汚れ」が付着し
ていました。
それと、ベージュのストッキングのふくらはぎの部分が伝染していました。
おそらく、若者に両脚首を掴まれていた時に引っ掛ったのでしょう。
私「お前、どうしたの?その洋服?」
眞澄「…?!えっ?何?何よ?」
私「服とスカートが白っぽく汚れてるよ、それにストッキングも伝染してるし
さ…」
妻の顔色が蒼くなるのが分かりました。
眞澄「…えっ………こんな汚れ、どこで付いたのかしら…バッグ店かしら…お手
洗いに長くいたからかしら………」
妻は、落着きなく取り繕い始めました。
私「お前、俺がパチンコに行ってる間、何してたの?」
今度は、妻の顔色が赤くなり始めたのです。
眞澄「なっ、何って!お店に、お店にずうっと居たわよ!……」
私「……本当?」
眞澄「何言ってるの、あなた!当たり前じゃないの!………」
私「…あっ、そう…あの店に居る時に、途中から若い3人組が入って来ただろ
う?知ってるよな?」
妻の顔色が一層赤くなり、途中からは私とは一切目を合わせていませんでし
た。
眞澄「…えっ?…そんな人達居たの……?」
私「…居たの?って、居たじゃないか、…知らない訳ないと思うけどね…」
(たっぷりと奴らの体液をその肉体の中に残しやがって…知らないはないだろ
う!)
妻は、私の言葉を無視していました。
私は、段々と腹が立つというか、そのかまとと振りに呆れていました…
私「ひょっとして、そいつらに何かされたとか?…」
眞澄「…ちょっとぉ、さっきから何おかしなこと言ってるの?あなた何だか変
よ…あんまり馬鹿なこと言わないでよ…」
私「本当?本当に何もなかったのか?」
眞澄「もう答えたくないわ!あまりにも馬鹿馬鹿しくて…大体、そんな若い子達
が私みたいなおばさんにちょっかいなんか出す訳ないでしょ…」
この時には、妻の態度は半ば開き直っているようでした。
私「まぁ、世の中には、熟女好きってのが、少なからず居るみたいだからさ…」
……妻はこの言葉を無視し、それからはずうっと私から顔を反らし、窓の外の景
色を見て、札幌の家に帰るまで沈黙が続いていました。
(完)
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