「しゅ……秀介くん! あなた最低よ! か、勝手に人の家の寝室に入るなんて!」
由紀子は秀介の言葉を途中で遮って叫んだ。頭の中は怒りで一杯だった。
「由紀子さん……由紀子さんも悪いって。気が付かなかった? この家、入った時から凄い匂ってたよ。雌臭い匂いが」
由紀子はハッとなった。秀介が祝ってくれたことに喜び過ぎて、その前に自分がしていたことをすっかり忘れていたのだ。
顔がカァッと赤くなるのを感じた。
「あれでしょ、由紀子さん。俺が来る直前までオナニーしてたんじゃない?」
「な、何言ってるのよ」
「今更誤魔化したって遅いって。よっぽど慌ててたんだね。ベッドの上にバイブ出しっぱなしだったよ」
秀介はそう言うと、淫隈な形をした玩具を持ち上げてみせた。まさしく、さっき由紀子の中に入っていたものだった。
「それに……シーツのこの染みって……」
由紀子はただうつ向くしかなかった。拳を握り閉め、自分の不注意を悔やむ。しかし、それはもう遅すぎる反省だった。
「由紀子さん」
唐突に近くでそう声がして、由紀子は慌てて後ずさる。いつの間にか秀介は由紀子のすぐ傍まで来ていた。
しかし、秀介はすぐに由紀子の腕を掴むと、引き寄せてそのまま唇を重ねた。
「ん!? んんっ」
逃げようともがいたが、抱きしめられているせいで逃げられない。しばらく抵抗していた由紀子だったが、尻を一撫でされただけでもう終わりだった。
欲望を溜め込んだ様に、白いフレアスカートを持ち上げる大きな尻は、由紀子が知らない程の甘美さを由紀子に与えた。
(な……なんで?)
由紀子は激しく動揺する。先程の自慰のせいなのか、久しぶりの情事に身体が喜んでいるのか、はたまた若い男に勝手に身体が嬉々としていれのか、理由は分からなかったが、由紀子は自分の身体が何か以前と違うことに気が付いていた。
※元投稿はこちら >>