(……続き)
* アサミちゃんが険しい表情でタカシを睨んでいました。
「……何なの?…いい加減にしてよ…私と一緒に来てるんでしょ…私のこと、何
だと思ってるのよ!」
タカシ「ちょ、ちょっと待ってくれよ…知り合いと話してたんだって…悪かっ
たって謝ってるだろう…」
ものすごい形相で、タカシと妻を睨んでいます…
アサミ「…よくもそんな事言えるわね…バカにしないでよ!さっきからずうっと
じゃない…私になんか、全然構ってくれないで…」
眞澄「…アサミさん、ごめんなさいね。私がタカシさんに甘え過ぎたのよね…謝
りますから、機嫌を直してくださいな。」
アサミ「…人の彼氏を一体何だと思ってるんですか!変な事して誘惑しないでく
ださい!…いい歳して…」
眞澄の顔色が変わりました。
眞澄は結構気の強いところがあります。
眞澄「何?その言い方。おかしな言い掛かり付けないでよ。ごめんなさいって
謝ってるでしょう…これ以上、何が必要なのよ。」
私「おい、そんな言い方はないだろう。アサミちゃんだって随分待たされて怒る
のもしようがないじゃないか…」
アサミちゃんは、もう鬼のような顔で妻を睨みつけていました。
眞澄もそれに応えるように、きつい顔で睨み返していました。
アサミ「…もう、不愉快だわ、私気分が悪いんで帰ります!」
アサミちゃんは、椅子を蹴って席を立ってしまいました。
タカシ「おい、ちょっと待ってくれよ…落ち着けよアサミ…」
タカシは、慌ててアサミちゃんの後を追っていきました…
私「お前も行ってもう一度謝って来た方がいいんじゃないか…」
眞澄「いいわよ、放っておきましょう。あの人達の問題でしょ。」
暫くしてタカシが戻りました。
私「大丈夫かい?すごい剣幕だったけど…」
タカシ「…一人で帰っちゃいました…時たまあるんですよ、勝手に妬気持ちやい
て、まだ子供なんですよねぇ。」
眞澄「あなたも大変ねぇ、あんな娘が彼女なら…」
(おいおい、お前達がいかがわしい事をして、彼女を怒らせたんじゃないか…よ
く言うよ、全く……)
私「この後、気まずくなったりしないかい?大丈夫?」
タカシ「えぇ、いつもの事ですから。あぁ見えて、一晩寝て起きたらケロッとし
てるんですよ。心配しないでください、大丈夫です。」
私「…そうかい。それならいいんだけど…」
眞澄「今日は、タカシ君のお陰でとっても楽しかったわよ。今までで一番好いス
コアだったもの、何だか少し上手になった気分よ、ありがとう。」
タカシ「いいえ、奥さんは元々センスがあるんですよ。きちんと僕の教えた通り
に出来るんだから。僕で良ければ、またお教えしますよ。」
眞澄「あらぁ、こんな下手くそにまた教えてくれるの、是非お願いしようかし
ら…」
二人は、そんな会話をしながら、意味深な目付きで見合っていました。
私は、そんな会話をほとんど聞きながらも、向かいに座って居るタカシの態勢が
気になり、椅子を少し後ろにズラしてテーブルの下が見えるようにしました。
すると、テーブルの下では……
タカシが靴を脱いだ足の裏で、妻の黒ハイソックスのムッチリとしたふくらはぎ
を上から下へと撫でていました。
妻も撫でやすいように、徐々にタカシの方に脚を寄せていました。
(こんな状況で、しかも夫の私が居る前でこんな事をするのか……やれやれ…)
コーヒーを飲みながら、話をしながらも二人はそんな行為を続けていました。
そうして、もう7時頃となりレストランにも人が居なくなったので、私達は帰る
事にしました。
アサミちゃんに先に帰られて車のないタカシが、大谷地まで送って欲しいと言う
ので、送ってあげる事にしました。
助手席には、CDが何枚も散らかっているので、妻とタカシは二人で後部座席に
乗りました。
発進して、ゴルフ場を後にし、少ししてからバックミラーを見ると、今度は……
すぐさま、タカシが妻の脚に手を伸ばし太腿を触っていました。
妻もまた徐々に、徐々にタカシの方に体を寄せて、終いにはピッタリと密着し妻
の手もタカシの股間を触っていました。
運転をしている私をそっちのけで、またも二人の世界に浸りずうっとそんな行為
を続けていたのでした。
私は運転もそっちのけで、ずうっとバックミラーに映る二人の様子に見入ってい
ました……
(続く………)
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