好色体験熟妻 眞澄(52歳) ~「まさか……!?」
「事実は小説より奇なり」と言いますが、今の私は正にそんな言葉を実感してい
るのです。
それは、3週間前の土曜日の朝、ゴミステーションにゴミを棄てに行った時でし
た。
私が行くと、近所の奥さん方3人が井戸端会議をしていました。
野口さん、中島さん、室伏さんの3人で30代から40代の奥さん連中です。
私「おはようございます。お世話になってます。」
野口さん「おはようございます。……失礼ですけど、ご主人、奥様…お目出たで
すか…?」
野口さんは、30代で確か現在妊娠中です。
突拍子のない話に、私はどう対応していいのか分からず…
私「…えっ、お目出たって…何ですか?」
野口さん「…いえ、あのぉ…この間、三木田さん(産婦人科)に行った時に、待合
室で奥様を見掛けたものですから……」
中島さん、室伏さんが何やら好奇の目で私を見ていました。
私「…見掛けたって…家内はもう50過ぎですよ。そんな事あるわけないじゃあな
いですか…」
野口さん「…そっ、そうですか…私の見間違いだったのかなぁ…確か奥様だった
と思ったんですけど…」
私「いやいや、私も家内ももうこの歳だから、それは全く有り得ないですよ。ま
だ奥さん方くらいだったらねぇ…きっと人違いですよ。」
中島さん「…そうよね、きっと野口さんの見間違えよね…だけど、奥様はいろい
ろとおモテになるから、オホホホホッ…」
中島さんの奥さんが、意味深な失礼な事を言って、その場を取り繕うようなわざ
とらしい笑いを浮かべていました。
私は、ムッとしてその場を立ち去りました。
しかし、思いもよらぬ突然の話に、胸のもやもやは収まりませんでした。
家に戻り、10時過ぎに昼食を兼ねた食事をしている時に、思い切って眞澄に聞
いてみる事にしました。
私「お前、この間さぁ産婦人科に行った?」
眞澄「…突然、何を言い出すのよ…?この歳で産婦人科なんて行く訳ないじゃな
いの…どうしてよ?」
眞澄は、顔色一つ変えずに逆に私に聞き返してきました。
私「いやぁ…さっきゴミ出しに行った時にさ、野口さんの奥さんに会って三木田
医院でお前に会ったって言うもんだからさ…」
妻の表情が少し変わったように見えました。
眞澄「…野口さんが…そう言えばあの奥さん妊娠してるものねぇ…でも私と会っ
たなんて全くの人違いだと思うわよ。一体、いくつだと思ってるのよ…」
私「うん、俺もそう言っておいたよ。しかし、恥ずかしかったよ、朝っぱらから
奥さん達にジロジロ見られてさ…だから、ゴミ出しなんて嫌なんだよ、格好悪
いったらありゃしないんだから…」
眞澄「だって、土曜日はあなたがしてくれるって約束でしょ。」
他愛のない会話に、結局は野口さんの奥さんの見間違いと言う事で、私も理解
しました。
お昼頃に、妻が近くのスーパーに買い物に出掛けました。
私は、先程の件でなんだかまだスッキリしないので、「高齢女性の妊娠」につい
て、まずネットで調べて見る事にしました。
確かに眞澄は、まだ生理は上がってはいません。
ネットで調べた結果、世界の高齢出産の記録は62歳の女性でした。
さらに、日本でも50代の女性の妊娠は、年間に200人~300人程度の事例がある
事が分かりました。
要するに、ここで分かった事は、まだ生理がある以上は、52歳の眞澄にも妊娠の
可能性がないとは言えないという事です。
私は、何か衝動に突き動かされるように、家の中を家捜しし始めていました。
まず最初に、薬品を置いている引き出しを確認しました。
一通り探してみましたが、頭痛薬や胃薬などの普通の薬ばかりで私が探してい
るものは、見当たりませんでした。
次に、何かの予感がして、妻の化粧ドレッサーを確認してみることにしました。
3つの引き出しを上から順に確認しましたが、上の2つを隅から隅まで探しまし
たが、化粧用具だけで他には何も見当たりませんでした。
そして、一番下の引き出しを探していると、私の見たことのない箱を2つ発見し
ました。
1つは、「check out」という文字が書かれた箱で、横に妊娠検査薬と表記されて
いました。
もう1つは、箱ではなく、病院の薬袋で三木田医院と書かれた袋の中には、ピル
が入っていました。
私は、愕然としました。
それを見た瞬間、頭が真っ白くなりました。
野口さんの奥さんが見掛けたのは、間違いなく眞澄だったのです……
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