とうとう初稽古の日が きてしまった。
『あぁ…行きたくないわ…佐久間さんに会ってしまう…会いたくない…』
しかし、子供達から催促をうけ 渋々出かける真紀であった。
道場の駐車場に着き、車から降りる真紀。
「やあ、坂里さん。明けましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いします」
その声は いきなり真紀に突き刺さるように響いた。 佐久間であった。
射すくめるような眼指しで真紀の目をジッと見ている。
『あっ…あぁ…佐、佐久間さん…』
蛇に睨まれた蛙のように、ただ立ちすくむ真紀。
やっと目を反らし、目を伏せながら
「あ、明けましておめでとうございます…」
と、返すのが やっとの真紀。
佐久間は ニヤッと口元に意味深な笑みを浮かべ、踵を返し、道場に入って行った。
真紀は 心の奥底がざわめくのを感じていた。
稽古が始まり、真紀達大人と 少し離れた場所で子供達を佐久間が指導している。
何故か、 チラチラと佐久間に視線が行ってしまう。 佐久間の視線を感じてしまう。
たまに視線が交錯する。 思わず目を反らす真紀。 そうこうしながら、休憩時間になった。
真紀はトイレに急いだ。 佐久間の視線を感じる度に トロリと何かが 下着を濡らす…真紀は佐久間の視線で感じていたのだ。
トイレに入り 下着を見ると、明らかに汗とは異なる液体が 真紀のショーツに染みをつくっていた。
『あぁ…い、いや…なんでこんな…』
トイレの中で頭を抱える真紀。
コンコン…トイレがノックされた。
「は、はい 今、出ます」 慌て身支度を整え、ドアを開けた真紀は、目を見開き、動けなくなった。
そこに佐久間が立っていた。
道場のトイレは男女共用で、個室が三つと 反対側に男性の小用がある。
しかし、佐久間は真紀の方を向き、下半身をさらけ出していたのだ。
あの凶器のような、男根を勃起させ、真紀の眼前に突き出すかのように。
そして、その剛直を一扱きし、またニヤッと笑みを浮かべ 戻って行った。
真紀は 力が抜けたように便座に再び座っていた。
ガクガクと体が震えている。
何日前だろうか、あの凶器に凌辱され、何度も絶頂に追いやられ、毒蛇の口から吐き出された白濁の液を顔に受け、自らの悦汁にまみれた太棹を口にし、舐め回していた真紀…
この後、稽古終了まで 何をしていたのかさえ 覚えていない…
ただただ 目の前に突き出された長大な男根が頭から離れない…
心の奥底にあったざわめきが さざ波になり そして 津波のようになり、真紀の子宮に襲いかかる。
どこの道を通り帰ってきたのかさえ、わからない… 我が家に辿り着き、子供達とシャワーで汗を流し、 部屋着に着替えた時 真紀の携帯が鳴った。
『あれ…誰かしら、知らない番号だわ』
「もしもし、坂里です…」 携帯から聞こえてきたのは 悪魔の声だった。
「真紀ちゃんかい?俺だよ、佐久間だよ」
「えっ…佐、佐久間さん…な、なんで携帯の番号を…」
絶句する真紀に
「へへっ、この前 お前がヒクヒクしてる間に コピーしておいたんだよ。ついでにメアドもな。風呂でも入ってたのかい?メール送っておいたんで 後でゆっくり見てみな。せっかくシャワーして洗い流したのになぁ」
電話が切れた。
『あぁ…そ、そんな…番号もアドレスも知られていたなんて…そ、それにメールって…』
受信が三件あった。
全て同じアドレスからである。
そのアドレスが佐久間のものであることは 疑うすべもない。
『こ、これって…あぁぁ…こんなことって…い、いやぁぁぁ…』
そこには、真紀の恥ずかしい姿が克明に映し出されていた。
手足を拘束されながら、佐久間に凌辱されている真紀が そこにいた。
二件目は 佐久間の剛直を蜜壺に呑み込み、悦びの声をあげる真紀がいた。 そして三件目…
真紀の童顔に降り注ぐザーメン。虚ろな眼指しでだらしなく口を開け 佐久間のペニスを舐め回している真紀。
全てが動画で撮られていたのだ。
『こ、こんな…こんな姿…こ、これが私…あぁぁ…私…こんな顔して…』
子供達の真紀を呼ぶ声さえ 耳にはいらず 茫然と立ち尽くす真紀が そこにいた…
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