Chapter Ⅸ (面接で・・・・3)
ビルのすぐ近くにあったカフェに入り、那央に<終わったら連絡ね!>とメ
ール発信。なかなか返信がない。7時半を過ぎた頃にやっと<終わった>と
手短なメールが来る。
<どこにいる?>と返すと、<まだビルの中のトイレ>とのこと。<じゃ
あ、ビル前でね>と指示して移動する。
ビルの前に着くと、中からフワフワした足取りで那央が出てきた。顔を見る
なり「お、お願いです。止めてください!!ずっと動いたままで・・・・もう・・・・
歩くのが・・・・辛いんです」どうやら、入る前に切ったはずが、うまく切れて
なかったみたい。
リモコンを渡してやると、スイッチを近づけて下ろしOFFにする。「ハァ
~ッ」と大きく息を吐き出した。
「ヒドイです。せっかくの面接だったのに・・・・待ってる間からもうジンジン
してて、適性検査中には、音モレして怪しまれるし、待ってたイスはシミっ
ぽくなってるんですよ。もうサイアクです!」
「でも、面接官には、いい顔、見せられたんじゃないの?」と振ると「何聞
かれたのか、全然覚えてないです。応接に座ったんで、もう見えないかって
それだけが怖くて・・・」
「別にバレたって困らないでしょ?」「だって、紹介してもらったの、ウチ
の親戚なんですよ!あんなの、してるコトがバレたら・・・・困るんです!」
「で、トイレで何してたの?」「だって、ズラした下着がコスれてるんで直
してたんです」
「どっち?上、下?」「・・・・下です」「何にコスれてたの?」「・・・・動く
と、左右に捻れたところが、当たるんです・・・・」とだんだん声が小さくなる
ので、「ええっ?パンティが捻れて、クリトリスがコスれて気持ちよくなっ
ちゃったの?」と歩きながら大きな声で話しかける。
「ちょ、ちょっと!声が・・・・もう、恥ずかしい」と言ってしゃがみ込んだ。
その拍子にまたどこかに当たったみたいで「うんっ・・・・」と声が漏れる。
「ほらぁ、また自分で刺激が欲しいからって、動くからだよ!エロ那央ちゃ
ん!」と見ると、しゃがんだ正面から、立てたヒザの間に普段はあまり穿か
ないベージュのパンスト越しに黒いベルトが見えている。
そのまま、立ち上がろうとしないので、「那央ちゃん、スカートの中、みん
な見えちゃってるよ!」というと、「もう・・・・いいです。どうでも・・・・」と
言い出すので、とりあえず無理やり立たせる。
再度、駅に向かって歩き出そうとすると、「あのう、お願いなんですけ
ど・・・・」と那央が立ち止まる。「何?」と聞くと「2つあるんです。」「2
つも!ゼータクな奴隷ちゃんだねぇ・・・で、何?」と聞いてみる。
「まず、さっき持ってったブラ、返して欲しいんです。これ、大事なものな
んで」「何が大事なの?」「離婚の時、それにまつわるモノ、全部捨てたん
ですけど、今日付けてた下着だけ、結婚式の思い出に残しておいたものなん
です。これだけは返して下さい。お願いします!」
「ふうん、まあとりあえず一つね、もう一つは?」「私のカレシの話って、
知ってますよね」「ああ、年下の男ね」「ハイ、実は、今日これから会う約
束なんです」「これから?」「夜8時に会うことになってて、で、たぶんそ
のまま・・・・するんです」「何を、何をするって?」「・・・・そのまま、ラブホ
に行くんです」「会ってすぐに?」「ハイ、忙しいらしくて久々に会うんで
すけど・・・今日も時間がないからって、やっとこの時間なんです」
「ああそう、会えばいいじゃん、別に頼み事じゃないよね?」「だって、こ
んなの付けられたら、行けないです。私から誘っておいて、行けないなんて
言えないし・・・・外して欲しいんです!お願いです」時計を見ると7時50
分。ちょっとアセり気味の顔をしている。
「聞いてもいいけど、じゃあ、お礼を何をしてくれる?」「お礼・・・・です
か。お礼って言われても、何も出来ないし・・・・何が出来ますか?」「そうだ
なあ、何がいいのか・・・」と考えてみる。「とりあえず、先に外してもらえま
せんか?時間がないので」「じゃあ、これ鍵あげるから、自分で外してき
て!その間にお礼をどうするか考えるからさ!」と那央に、貞操帯のカギと
ブラジャーをそのまま渡す。受け取った那央は、掴んだブラを急いでバッグ
に押し込んで駅ビルのトイレに小走りで向かった。
あんまり急いで行ったので、オレが入れてきた紙袋も持たずに走っていった
ので、外すのはいいんだけど、どうやって持って出てくるつもりなんだろ
う?と思ってると、案の定メールが来る。<袋がないんです、トイレの前ま
で来てください。お願いします>どうやら、手に持ってくるのが恥ずかしい
ことに気が付いたみたい。とりあえず一旦無視して返信しないでおく。もう
一回メールが届いた。<紙袋持ってきてください。時間がないんで、お願い
します>と来た。
動かないまま、<いいよ>と返信だけしてそのままの場所で待ってると、ト
イレの出口に外した二つを持って出てきたが、当然いるハズの俺が居ないの
で、あわててキョロキョロしている。急いで背中に隠してトイレに戻ってい
く。<お願いです。来てください>と再度着信が来る。<お礼は、そこか
ら、さっきの場所まで、手で持ってくること!これが一つ分で、あと一つは
また後で決める>と返信する。8時まであと2分。すると。トイレの出口に
再び那央の姿。
ラッシュは過ぎたとはいえ、まだかなりの人通りがある。トイレからここま
で50m弱くらいはある。ミニフレアスーツにパンプスの女性が手に拘束ブ
ラと貞操帯をぶら下げて半泣きでダッシュで駆けてくる姿、いいねぇ那央ち
ゃん。あと一つは、デート中にやってもらうからね!
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