乳房への愛撫だけで10分ほどの時間が過ぎた。その間、少年は無我夢中で乳房に貪りついていた。
しかし、そろそろ一区切りつけなくてはならない。
少年はいつまでもこうしていたいのかもしれないが、里子のほうがもう限界だったのだ。少年に乳房を吸われているだけで達してしまいそうになってきたのだ。いくらなんでもそれは大人の女としてあまりにも無様すぎる。
「ね、ねぇ、タクミ君…」
そう言いながら少年の体をそっと押しのける。
もっと吸っていたい。離れていく乳首をそんなふうにもの欲しげに眺めていたが、すぐに恥ずかしげな表情を浮かべた。
大きくて、あったかくて、柔らかい人妻の乳房。そんな魅力あふれる豊かな乳房に夢中になって飛びついた自分に気恥ずかしさを感じたのだろう。里子は少年のそんな表情の変化がたまらないほど愛しく感じた。
「そ、そろそろバスルームに…行きましょうね。」
里子は子供をあやすように言う。
「あ、はい」
少年はうなずいた。
ホテルのバスルームは広かった。
その無駄に広い洗い場に、マットとがあるのを見つけ里子は目のやり場に困った。
「いらっしゃい…体洗ってあげるから…」
そう言ってキョトンと立ち尽くしている少年を手招きする。
そう言うとシャワーのコックを開き湯温を調整し、自分の体にかける。
少年がトコトコと里子の正面にやってきた。
「さぁ、座って…」
そう言って近くにあった風呂場の椅子を手元に引き寄せると、少年はおとなしくその椅子に座った。
里子は座っている少年ちらりと見やった。
(ほ、本当に、女の子みたい…)
里子は目の前の少年の可愛らしさに改めてうっとりとしながらじっとしている少年の体にお湯をかけ、里子はボディソープを手にとった。
里子は、チラリと体洗い用のスポンジに目をやったが、それに手を伸ばそうとはしなかった。
(ちょっとびっくりしちゃうかしら)
里子は自らの意思でそうしてあげようと決めたのだ。
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